キリン生茶のCMソングに「夢中人」が使われている。でも歌っているのは王菲ではない。アメリカで活躍するアイリッシュグループ、THE CRANBERRIESの「Dreams」とクレジットされている。夢中人は言わずと知れた王家衛の映画『恋する惑星』(重慶森林)の主題歌。タランティーノ絶賛の本作は、王菲と金城武が日本で広く知られるきっかけとなった。1994年の封切時に、クアラルンプールのチャイナタウンで、映画好きの若い作家と一緒に見たあと、興奮してしゃべり続けた覚えがある。クリストファー・ドイルのカメラが印象的だった。というわけで、この曲は映像とともに記憶されていて、どうしても王菲なのだが、昨年マレーシアでもクランベリーズ版がよく流れていて、改めて確認してみるとDreamsは1993年で夢中人より先。何と王菲の方がカバーだった。王菲は中島みゆきの「ルージュ」をカバー(容易受傷的女人)でヒットさせていて、東アジア、東南アジア華人世界では、すっかりフェイウォンオリジナルと思われている。こうした例は結構あり、カラオケで日本語原曲の中国語曲を検索するとかなり出てくる。しかし、Dreamsのように欧米からアジア経由で日本というベクトルは珍しいかもしれない。
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この曲は1935年に任光(1900-1941)が作曲した、西洋音楽、特にタンゴの影響を受けた「伝統音楽」である。ネット上やCDで二胡の独奏をさがしたが、アンサンブル曲のようで見つからなかった。1943年に高峰三枝子が日本語でカバーしている。題して「南の花嫁さん」。藤浦洸の日本語歌詞はうまく原曲に乗るだろうか。(2005.9.30、香港中文大)
ねむの並木を 小馬の背なに ゆらゆらゆらと
花なら赤い カンナの花か 散りそで散らぬ
花びら風情 隣の村へ お嫁入り
おみやげは なーに? 籠のオーム
言葉はたったひとつ いついつ までも
中国初の社会主義リアリズム映画『漁光曲』(1934)の同名主題歌の作曲でも知られる任光は、五四運動後にフランス留学し勤工倹学(半工半読)運動に参加。1940年に皖南事変で最期を遂げたという。
ストリーミングは専用サーバを立てなければならないと思っていたが、MP3プレイリストファイルを使うと、ブラウザのサポートアプリケーションがストリーミングに対応している限りできてしまうようだ。
手順はエディタ等でsample.m3u(これがMP3プレイリストファイル)をつくり
http://www.sample.com/sample.mp3
と書いて保存。このsample.m3uとsample.mp3を同じディレクトリにアップロードすれば終わり。連続再生もm3uファイルに複数のURLを改行区切りで書けばよいようだ。あっけないほど簡単だが、あのMP3.comでもやっている。
以前から探していたサントリーウーロン茶のコマーシャルソングCDをAmazonで購入。『烏龍歌集』東芝EMI、1998はオンエアー分がアレンジ別に重複して入っていて、短いのも多い。それに比べて『烏龍歌集[チャイ]』ドリーミュージック、2003はフルコーラス入っていて、アルバムとしての完成度が高くお薦め。ジャケットでは15曲だが、なぜか16曲目にクリスマスソングなどが入っている。おまけか?
子供にアバレンジャー/仮面ライダーの二本立てをせがまれてワーナーマイカルシネマズ大宮へ。ファーストデイで1000円均一。子供の映画よりちょっと遅く始まり、少し早く終わる『英雄』を夫婦で見る。張芸謀監督の「始皇帝暗殺」。ジェット・リーはやっぱり時代物がお似合い。トニー・レオン、マギー・チャンの香港勢は艶やか。張組?のチャン・ツィイーはコン・リー似に撮れてた。ワダエミ衣装のせいもあり、黒沢作品が見たくなった。