この曲は1935年に任光(1900-1941)が作曲した、西洋音楽、特にタンゴの影響を受けた「伝統音楽」である。ネット上やCDで二胡の独奏をさがしたが、アンサンブル曲のようで見つからなかった。1943年に高峰三枝子が日本語でカバーしている。題して「南の花嫁さん」。藤浦洸の日本語歌詞はうまく原曲に乗るだろうか。(2005.9.30、香港中文大)
ねむの並木を 小馬の背なに ゆらゆらゆらと
花なら赤い カンナの花か 散りそで散らぬ
花びら風情 隣の村へ お嫁入り
おみやげは なーに? 籠のオーム
言葉はたったひとつ いついつ までも
中国初の社会主義リアリズム映画『漁光曲』(1934)の同名主題歌の作曲でも知られる任光は、五四運動後にフランス留学し勤工倹学(半工半読)運動に参加。1940年に皖南事変で最期を遂げたという。
先日はコメントをいただき有難うございました。御返事が遅くなり失礼いたしました。お父様はお元気なようで何よりです(^^)。
大佛次郎は戦前軍国化する日本にいち早く警鐘を鳴らした方ですね。私の郷土の偉人には中国人教育に尽くした松本亀次郎がいます。去年は中国人の二胡奏者の方の演奏を聴く機会がありましたが、その中に「燕になりたい」という中国の民謡があり、彼の故郷を想う気持ちが伝わってきて涙が止まりませんでした。日中友好が一日も早く実現することを願います。