2005年11月アーカイブ

香港階上書店

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香港は大陸、台湾、香港の書籍がすべて手に入る中国語図書天国だが、商務印書館、中華書局、三聯書店など大手チェーンの他、賃料の手頃なビルの階上に二楼(階)書店がたくさんある。中環の陸羽茶室の並びの一軒家にあった神州図書も一本山沿いの道のビルの三階に移り、晴れて?階上書店となった。しかし、この類の個性派書店が集中しているのは何と言っても旺角、それも西洋菜街だ。MTR旺角の駅を出ると下の階はほとんど電子街で、新製品のキャンペーンなど秋葉原さながらだが、上を見ると書店の看板がいくつも見つかる。ちなみに亜皆老街を渡ると魚類を中心としたペットショップ街で、自転車屋がちらほら混ざっている。ビルの看板を頼りに、番地の逆順、北は亜皆老街から南は登打士街まで歩いてみた。(カッコ内は番地)
最初に見つかる文星図書(74-84)は、書店が多く入る城市中心ビルの11階にある。並びの梅馨書店(66)はエレベーターは7階で6階へ降りる。向かいのビルに華人文芸誌『今天』の代理をしていた洪葉書店(61)があったが、2005年初めに中環、銅鑼湾の店もすべて閉じたらしい。明るく座り読みもできる店内は、従来の階上書店のイメージを変えただけに残念だ。しかし同じビルの開益書店(61)は健在だった。楡林書店(38,42,59,62)は通り沿いに四店舗を構えるが、本店は文星図書と同じビルに引っ越したとのこと。田園書屋(56)は老舗で、以前は華人文芸誌『傾向』の代理もしていた。楽文書店(52)は田園とは対照的に明るい内装の「洪葉系」書店だ。しばらく歩いて紫羅蘭書局(1)まで来ると登打士街は目の前だ。開益、楽文は銅鑼湾の駱克道にも店舗があるので、香港サイドならそちらへ行ってもよいだろう。
これらの書店は各店それぞれの品揃えはもちろん、さらに値段も魅力だ。たとえば楡林は為替レートに先駆け、中国元(15円)表示をそのまま香港ドル(16円)換算で販売している。まとめて買うと割引もあるので、大陸で買うのとほぼ変わらない。古書を扱っている店や、夜10時過ぎまで営業しているところもある。香港は文化砂漠と自嘲する向きもあるが、ここに麗しきオアシスがある。
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近場への旅行や出迎えなど、KLIAに行くことが結構ある。交通手段を一通り試してみた。
タクシーは空港からだとクーポンを買いAirport Taxiで行くのが無難。モントキアラまでBudgetで66.6リンギ。通常クーポンの方がメーターより割高だが、市内から空港へメーターで行ってもらっても、高速料金込みでほぼ同額。ということで、市内から60リンギでタクシーを頼めれば御の字。2005年5月の料金値上げまでは50リンギだったらしい。1時間以内に着くし、3人まで乗れる。
高速バスは3ルートある。長距離バスターミナルHentian Dutaからで20リンギ、LRTのChan Sow Lin駅からHentian Duta経由で14リンギ。いずれも2時間近くかかるし、Chan Sow Linの方は駅の階段を降りたところの普通のベンチで、ローカルバス同様、路線図も時刻表もなしで、不安に襲われつつ待つしかない。KTMのSeremban行きでNilaiからSemi Expressに乗る手もある。バス代2.5リンギに電車代4.7リンギを足しても最安の手段だが、 セントラルからNilaiまで1時間、駅からのバスも30分以上かかる。バスはいずれも空港の駐車場ビルの一階に着くので、そこから空港ビルまで歩く必要もある。
早くて便利なのはKL Express。セントラル駅から直通28分で35リンギ。Expressと同じ車両で、間に3駅だけ止まるKL Transitという手もある。空港まで通しで買うとExpressと同額だが、PutrajayaかSalak Tinggiで改札を出て切符を買い直すと、計15.7リンギで行ける。乗り換え(?)時間を入れても1時間かからない。出迎えか見送り帰りで手ぶらのときや、セントラルのCity Air Terminalで荷物を預けてしまえば、これが一番快適かもしれない。

国境なき記者団(Reporters Without Borders)は2002年以来報道の自由・国別ランキング(WORLDWIDE PRESS FREEDOM INDEX)を発表している。上位は北欧の国々が並ぶが、2005年のアジアトップは韓国(34)。日本(37)、香港(39)、台湾(51)、モンゴル(53)と続く。150位以降にラオス(155)、ベトナム(158)、中国(159)、ミャンマー(163)が入り、最下位は北朝鮮(167)。マレーシア(113)がシンガポール(140)より上なのはともかく、インドネシア(102)より下とよくわからないところもあるが、マラヤ大急降下(89->169)でお騒がせの英タイムズ大学ランキングよりは参考になる。

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