龍渓書舎、2007.12
トヨタ財団の助成で1992年からはじまった日本の英領マラヤ・シンガポール占領期史料フォーラムの成果のうち、インタビュー記録(龍渓書舎、1998)、論文集(『日本占領下の英領マラヤ・シンガポール』岩波書店、2001)に次いで私の関わった最後の仕事が形になった。この間、マラヤ日本占領期、資料、などと微妙にグループ名が変わっているがご愛敬。13年前に中原道子先生の紹介で入れていただいたときは日本軍政関係者にインタビューの真っ最中。マラヤ憲友会の熱海会合に故ヘンリー・フライ先生らと参加したり、個人的に辻政信の右腕の朝枝繁春氏の生田のお宅に通ったり、たいへん勉強になった。文献目録は立教に来てからの作業だったが、そのときどきに多くの学生に手伝ってもらった。ようやく明石陽至先生や原不二夫先生に顔向けできるというのが正直な気持ち。池袋東口で行われた祝賀宴では、原先生とついつい杯を重ねてしまった。ともかくほっとした。非常に高価(¥11,550)な本だが、主観的にはもっと価値があると思う。
マラヤ日本占領期文献目録
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