ネットブックがたいへんなことになっている。NHKクローズアップ現代(09.2.4)「格安家電が押し寄せる:岐路に立つ日本企業」はASUSが事例。池袋P館の売り場表示にはWindowsPCと並んでUMPC(Ultra Mobile PC=ネットブック)と書かれている。
店員さんによると本家EeePCとideapadが売れているそう。個人的には直線的なデザインのLavie Lightが気になった。VAIO type Pも同じフロアだが、倍の値段でどこまで戦えるか。
手元のideapadは白だが、バレンタインデーにピンクとブルーが追加される。価格も5万を切るところまで下がり、メモリ、ハードディスク、バッテリーなどほぼフルスペックで割安感が売れ筋のポイントか。せっかく160GBもあるのでLinuxを入れてみた。
ディストリビューションはSD2月号の特集にあったUbuntu。Eee PC用の記事を参考にUSBメモリからインストールする。8.10にはシステム管理でCreat a USB startup diskというメニューがあり、ブータブルUSBが作れる。Ubuntu8.04PCしかなかったので、8.10をLiveCD起動して作成。記事に従って一度FAT32で初期化した1Gメモリで作成すると128MB程残。インストールはほぼウィザード通りだが、ディスクの準備は手動で、Windows領域のNTFSを50GBにサイズ変更し、ext3と2GBのswapを新規作成。無事完了するが8.04をインストールしたThinkPad x40でうまく動いていた内蔵無線LANが認識されない。ideapadはBroadcomの無線LANモジュール(BCM94312MCGSG)だが、ドライバが見つからないのでThinkPadの外付けCDドライブで8.04にダウングレード。UNetbootinで8.04のブータブルUSBも作れるらしい。
8.04ではハイバネート以外ほぼ問題なし。タッチパッドが少々敏感なので設定-マウスで感度を下げた他は初期設定のまま。アラートに促されるままアップデートしたあと、システム管理-日本語セットアップヘルパを起動。OpenOfficeが2.4でver3が気になるが出てこないのでひとまずそのまま。Thunderbird+Lightning、Skype、辞書ツール、RealPlayer、Adobe Reader、フォント類などインストール。この仕組みは日本語ローカライズ版オリジナルとのこと。
起動時にlenovo Quick Startから緑ボタンを選ぶとブートローダ(GRUB)が出てくる。セーフモードやメモリチェックも含め選択項目がずらり並ぶので整理する。GRUBの設定ファイル boot/grub/menu.lst を管理者権限で開いて編集。アプリ-アクセサリ-端末(コンソール)だと以下の通り。
sudo gedit /boot/grub/menu.lst
いつでももどせるよう行頭に# を入れてコメントアウトし、最新のUbuntuとWindows XPだけ残した。それにしても Windows Vista/Longhorn (loader) という項目はなぞ。
もともとWindows XP ULCPC版は格安ネットブックのLinuxキラーだったというが、非力のPCでもLinuxは軽快。これだけ売れると中古市場にも出てくるだろうから、新年度は実習用を探すのが楽しみ。
ネットブックでLinux
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