快適自転車ライフ

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疋田智、岩波アクティブ新書、2002
著者言うところの自転車ツーキニストとなって、早2ヶ月が経つ。著者の関連書籍はアマゾンで12件、絶版品切れ本を含まないBooks.or.jpでも8冊ある。現在ウェブ「自転車通勤で行こう」の更新は稀で、メールマガジンに移行したようだが、著者監修の「ツーキニスト」タイヤ(パナレーサー)は健在。本書の中でも単位重量あたりのエネルギー消費が馬よりジェット機より少ない、自転車首都高があれば平均時速25-30km/hで、都心環状線の日中平均20km/hを上回るなど、説得力のある事例が並ぶ。1978年の道路交通法改正で軽車両である自転車が歩道を走行する異様な事態が開始、100万都市(アムス、コペンハーゲン、ストックホルム、京都、名古屋等々)と自転車の親和性など、思わず膝を打つ。停止時は右脚で身体を支えるとひかれにくいとか、クルマはヘルメットを被った自転車乗りには気をつかうとか、事故に遭わないためのアドバイスは貴重。それにしても通勤時に気になるのは、本書でも取り上げられている夜間無灯火、左側通行無視、路駐車両など。終章にはアジア諸国(タイ、韓国、中国)の都市の自転車事情を含むが、成金趣味に自転車は合わないという指摘は、悔しいながら図星か。クアラルンプールでときたま自転車に乗ったが、大通りばかりで車線変更できなくて困った。交差点では曲がれず真っ直ぐ行くしかない。しかし趣味として自転車に乗っている人は大勢いた。ベンツに自転車を乗せてクラブランに来ていたドクターや弁護士達だが、これが通勤にまでつながるか?

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このページは、舛谷鋭が2006年6月 3日 21:22に書いたブログ記事です。

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