◆会場◆立教大学 新座キャンパス4号館3階N431教室
主催:立教大学観光学部
後援:社団法人日本旅行業協会
◆プログラム◆
12:30 受付開始
13:00‐13:10 開会あいさつ
13:10‐14:10 基調講演「スポンサーを集めて自転車で西ヨーロッパ一周の旅」
中村 洋太 早稲田大学創造理工学部4年
14:10‐14:30 質疑応答
14:30‐14:40 休憩1
14:40‐15:00 「新しい旅行のカタチ」
加藤 美季 立教大学観光学部3年
亀川 愛美 立教大学観光学部3年
15:00‐16:20 パネルディスカッション「旅行会社、メディアが提供する旅行・若者が求めるべき旅行」
モデレーター:
舛谷 鋭 立教大学観光学部教授
パネリスト:
中村 洋太 早稲田大学創造理工学部4年
福田 祐二 株式会社スノーメンランド 社長
荻野 明宏 タビィコム株式会社 代表取締役社長
田辺 剛 全日本空輸株式会社 宣伝部
浜田 麻衣 立教大学観光学部3年
16:20‐16:30 休憩
16:30‐17:00 フロアとのディスカッション
17:00‐17:10 閉会の辞
17:20‐19:00 懇親会(新座食堂)
開催趣旨
若者旅行(Youth Tourism/Youth Travel)の実態と海外旅行促進を考えるシンポジウム第二弾。実際に様々な方法や理由で国境を越えた若者たちの事例と、旅行業に携わる人々との対話から新しい若者旅行のカタチを探る。
基調講演「スポンサーを集めて自転車で西ヨーロッパ一周の旅」
中村 洋太氏 早稲田大学創造理工学部4年
神奈川県横須賀市出身。早稲田大学創造理工学部4年。2009年春、早稲田大学交響楽団の海外公演ツアーに参加し、ヨーロッパ全11都市で和太鼓を演奏。2009年夏には、自転車で西日本を一周(全2700km)。今夏は、スポンサーという形で旅費や物資を集め、自転車で西ヨーロッパを一周した。5月~10月、学生ブログランキングで77000人中1位。
講演趣旨:「今年の夏は、自転車でヨーロッパを走る」そう決意したのは、1月31日のことだった。就職活動と研究が重なり、アルバイトでお金を貯めるのが難しいと思ったぼくは、『企業や個人にスポンサーを募る』という方法を考えた。『若者の海外旅行離れ』を食い止めたい。その想いを持って生まれた『ツール・ド・ヨーロッパ~スポンサーを集めて自転車で西ヨーロッパ一周~』という企画。「無名の大学生1人に対してスポンサーなんてつくわけがない」という常識を覆し、奇跡は次々と起きていく。本講演では、旅を実現するまでの過程とその経験を通して学んだこと、若者が海外旅行をすることの意義、そしてヨーロッパを旅する中で感じた「外から見た日本」について話したい。
「新しい旅行のカタチ」
加藤 美季 立教大学観光学部3年
埼玉県さいたま市出身。本学観光学部交流文化学科3年。舛谷ゼミ所属。
亀川 愛美 立教大学観光学部3年
宮城県仙台市出身。本学観光学部交流文化学科3年。舛谷ゼミ所属。
報告内容: 今回、問題視されている若年層アウトバウンドの低下にあたり、主な原因は現在広まっている観光の形態にあるのではないかと考えた。そこで、今夏、私達の所属するゼミで訪れたグアムを題材に、いわゆるビーチリゾートというイメージだけではない新しい観光のカタチを提案したいと思う。新しい観光のカタチを提案することで、若者の観光への意識も変化していくのではないだろうか?
パネルディスカッション「旅行会社、メディアが提供する旅行・若者が求めるべき旅行」
モデレーター
舛谷 鋭 立教大学観光学部教授
パネリスト
福田 祐二氏 株式会社スノーメンランド 社長
新座市出身。HISに8年在籍。JTB THAILANDに転職。後、2007年10月に『株式会社スノーメンランド』を設立。豊かさと笑顔を絶やさないことが信条。趣味は旅行と作曲。
発言趣旨:日本の若者(10代、20代)が海外旅行に行かなくなった、というのは、行く人は行くけれども、行かない人もいて、その行かない人の比率が増えたのではないか。では、何故行かない人が増えたのか。それは「お金がない」「価値がない」など様々理由があると思う。私としては、大切なのはその理由をどう捉えるかだと思う。お金がないから行かないのではなく、お金がなくても行ける方法を考える方が楽しい。価値は自分で変えられる。
荻野 明宏氏 タビィコム株式会社 代表取締役社長
埼玉県出身。楽天、ライブドアなどで多くのコミュニティ系のサービス(ブログ、写真共有、知識共有など)に関する企画・運営に携わる。旅が好きで旅とインターネットの会社タビィコムを設立し、多数のサイトを運営。
発言趣旨:格安航空会社の台頭によりバスのように身近に海外旅行ができる時代がもうすぐやってくる。その際にパッケージなどではなく「自らの旅を自ら決定する」楽しさを味わって欲しい。同調圧力に負けずに。その際に旅好きの友人の意見やネットのクチコミは非常に参考になる。ただ、ネットのランキングもそれがすべてではない。最後は「自らの意思で決定」し、たくさんの素晴らしい「出会い」の旅を経験して欲しい。
田辺 剛氏 全日本空輸株式会社 宣伝部
機内誌「翼の王国」「WINGSPAN」、自社媒体広告集稿を担当。
発言趣旨:インターネットなど情報ソースの発達により、個人が抱く興味や価値観の範囲も多様化しているはず。そんな中で画一的な旅行情報を受信しても、必ずしも「旅に出たい」という思いはかきたてられない。機内誌では飛行機の中での時間を楽しんでもらうとともに、ありきたりの観光情報に留まらない「旅の楽しみ方」を伝え、それぞれの旅を経験してもらいたいと思っている。
浜田 麻衣 立教大学観光学部3年
大分県大分市出身。本学観光学部交流文化学科3年。舛谷ゼミ所属。
発言趣旨:旅行の一番の魅力は「現地の人々との交流」や海外ならではの「異文化体験」だと思う。その人々との交流の楽しさやかけがえのない出会いの素晴らしさをより多くの同世代の人々に感じてもらいたいが、そのことを今のショッピングやリゾートを中心とする旅行形態では感じることは難しいのではないか。また、海外に実際に足を運び、身体で現地の文化を感じ、日本文化を比較することで、新しい日本の姿が見えてくる。内にこもる若者が増え、今の日本の状態が「当たり前」、「日本が一番ラク」と考える若者が増えることに危機感を覚える。