青樹明子、新潮新書147、2005
「紅色旅行」をさがしていて見つけた。2005年4月中国反日デモと80年代生まれ以降の「小皇帝」(一人っ子)新世代について。ネット上の書き込みや聞き取りなどで、当事者の目線から描いているのが新鮮。特に反日デモの様子はライブさながら。
「小皇帝」の特殊例が出過ぎている感があるが、彼らの父母に当たる文革世代は子育てまでの失敗するしかなかったのか。80年代に中国に通い、60-70年代生まれの友人が多い私の感覚では理解できない箇所もある。しかし、等身大の日本を見せる、交流を閉ざさないなどの提言は全く同感。日本人に会ったことのない中国人の、反日意識が束になるのは考えるだに恐ろしい。中国国歌、義勇軍行進曲にもある通り、それは彼の国において「正論」であり、止めることは難しいだろうから。
「小皇帝」世代の中国
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