2007年3月アーカイブ

走れ、走れ!

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 海外で日本人のするスポーツと言えばゴルフだが、手軽にジョギングやウォーキングを楽しんでいる人も多いだろう。スポーツクラブのランニングマシンで30分以上走れるようになったら、競技会に出るのも悪くない。名所旧跡の少ない国でも、スポーツイベントで観光資源が創出される。ホノルルマラソンや東京マラソンには海外、遠方からの参加者も少なくない。
 マレーシアでも、ポートディクソン国際トライアスロンやキナバル山岳マラソン(Climbathon)は敷居が高くても、世界三位のペナン大橋を渡るペナンブリッジ国際マラソンなら、10キロの部からある。クアラルンプール市内ではKL国際マラソンだけでなく、Padang Merbokを起点にしたロードレースが年数回行われていて、鍛え抜かれたアスリートもいることはいるが、トドゥンの女性やお腹の突き出た華人男性など、多民族かつ幅広い年齢層で、たぶんビリになることはないだろう。開催情報はスポーツクラブの掲示板や観光局、Pacesetters Athletic Clubのウェブなどで知ることができる。どれも車道を封鎖し、白バイの先導付きだ。
 開催は不定期だが、ぜひ押さえておきたいのがタワーマラソン(Towerthon)だ。マハティール前首相が国民の「仰ぎ見るもの」として建設を始めたKLタワーは、世界4位の421mで、2006年にはオープン十周年を迎えた。タワーマラソンは1998年から行われていて、ふもとの駐車場からスタートし、タワーにたどり着く前にくねった坂道が1km続き、その後タワー内の階段を2058段登る。前回2006年2月の優勝者はケニアの英連邦競技会出場ランナーで、タイムは14分台だった。9分切ったらボーナス10万リンギと言うが、ちょっと無理ではないか。
 ローカルの医者や弁護士の遊びとして一般的なのが自転車。ときどき大臣が自転車でデモンストレーションする写真が新聞に出るお国柄だ。マウンテンバイクでもロードレーサーでも、走行会は毎週、レースも毎月のように実施されている。開催情報は日本語紙にも広告を出すサイクルショップKSH店頭やPEDALPHILES CYCLING CLUBのウェブで知ることができる。
 アジア最大の自転車レース、ツールドランカウイはF1同様観戦するしかないが、プレイベントとして一般参加の走行会が行われることがある。2006年1月に行われたTM Ride(旧Blue Ride)では、800台の自転車がパトカー、白バイ先導でクアラルンプール中心街を走った。コースはテレコムビルからバンサ、ペタリンジャヤに出て連邦道のPJ門をくぐり、ゴールデントライアングルまで行ってテレコムビルへ戻る41キロ。片側四車線の交差点を白バイが封鎖する中、塞き止められたバスや車を尻目に、ヘルメットからウエアまで決めた選手に混じり、チャイルドシートに娘を乗せたり、サンダル履きもいる自転車集団が渡って行く様はどう見えただろう。

サバについては創刊順に以下の通り。自由日報は未見。〜は系列。本紙に系列紙の一部(経済面、文化欄など)が挟み込まれている。
-華僑日報 Overseas Chinese Daily News
http://www.infosabah.com.my/sph/
1936-
-詩華日報 See Hua Daily News
1952-
-自由日報 Merdeka Daily News
1967-?
-亜洲時報 Asia Times
http://www.asiatimes.com.my/
1981-
〜南洋商報
-晨報 Morning Post
1981-

サラワクは聯合、詩華、国際、晩報、星洲(or美里?)で五大紙と呼ばれていたことがあるそうだ。+は最近の合併とその時期。2006年初のイスラム風刺画掲載に絡み、晩報は二週間の発禁処分を受けた。
-聯合日報 United Daily News
http://www.uniteddaily.com.my
+美里日報 Miri Daily News (2004-)
+中華日報 Chinese Daily News (2004-)
〜南洋商報
-詩華日報 See Hua Daily News
1952-
-国際時報 International Times
http://www.intimes.com.my/
1968-
-砂労越晩報 Berita Petang Sarawak
http://www.intimes.com.my/ 国際に同じ
1972-
〜国際時報
-星洲日報 Sin Chew Daily
http://www.sinchew-i.com
1929-

ブルネイでよく見るのは聯合と詩華。どちらもブルネイ地方版が一面に来ている。
-聯合日報 United Daily News
http://www.uniteddaily.com.my/
1945-
+美里日報 Miri Daily News (2004-)
+中華日報 Chinese Daily News (2004-)
〜南洋商報
-詩華日報 See Hua Daily News
1952-
〜東方日報
-星洲日報 Sin Chew Daily
http://www.sinchew-i.com/
1929-
-国際時報 International Times
http://www.intimes.com.my/
1968-

たとえば同じ詩華と言っても、一面が地方版のブルネイ版はもちろん、同日のサバ、サラワク版を比べると記事本文はともかく、同じレイアウトのページは意外なほど少ない。各支局で編集、印刷され、それぞれ別の新聞のように地方色が強調されている。
半島部は星洲、南洋が香港明報とともに新メディア王張暁卿の傘下で統一される勢いだが、東マレーシアは独立系や半島部の東方と同じ故黄文彬(現在二代目の黄国忠)オーナーの国際などががんばっている。政治、民族状況と同じく、メディア状況も半島部と一様には語れない。

参考)マレー半島部:
-光華日報 Kwong Wah Yit Poh
http://www.kwongwah.com.my
1910-
-南洋商報 Nangyang Siang Po
http://www.nanyang.com
1923-
〜中国報
-中国報 China Press
http://www.chinapress.com.my/
1946-
-星洲日報 Sin Chew Daily
http://www.sinchew-i.com/
1929-
〜光明日報
-光明日報 Guang Ming Daily
http://www.guangming.com.my/
1987-
-東方日報 Oriental Daily
http://www.orientaldaily.com.my/
2003-

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