堺屋太一氏が小渕内閣の経済企画庁長官になる前の肩書きは、財団法人アジアクラブ理事長だった。その頃アジアクラブ内の旧知の友人の依頼で、新刊雑誌アジアクラブマンスリーに「サイバーアジア」というコラムを連載していた。副題はーアジアのホームページ紹介ーだったと思う。97年7月の創刊号から02年3月の57号まで、編集担当の友人らをはらはらさせながら、我ながらよく続いたと思う。月一回、必ず書かねばならないというのは、常にアンテナを張っておく癖がついて、よいことだったかもしれない。
終わりの方、50回目の韓国ネタは、本当はohmyNewsを紹介するつもりが、なぜかそのときサイトがつながらず、苦し紛れに書いた覚えがある。市民参加型のニュースサイトと言うコンセプトは、当時まだ珍しく、趙章恩氏の『韓国インターネットの技を盗め』(アスキー出版,2001)にも載っていなかったと思う。今月ソフトバンク出資で日本版開設とのことで、今昔の観がある。
以下、すでに消えたサイトも多いし、アジアクラブのウェブでも公開されているようだが、35回目の日本人のチャイナタウンイメージの話しなど、今でもすることがあるので、著者ページでも一覧できるようにしておく。
- サイバーアジア(1) アジア研究仮想図書館
- サイバーアジア(2) アジアの週刊ニュース誌
- サイバーアジア(3) アジアの情報基盤整備プロジェクト
- サイバーアジア(4) 世界華商網絡
- サイバーアジア(5) 北京の消費情報
- サイバーアジア(6) アジア語放送
- サイバーアジア(7) 海外華語メディア
- サイバーアジア(8) ポイントキャストアジア
- サイバーアジア(9) ミニコミ
- サイバーアジア(10) 研究機関へのアクセス
- サイバーアジア(11) 検索エンジン利用例
- サイバーアジア(12) アジアの登録型検索ページ
- サイバーアジア(13) アジア語可能のロボット型検索ページ
- サイバーアジア(14) アジアのバーチャルミュージアム
- サイバーアジア(15) シンガポールのオンライン博物館
- サイバーアジア(16) 書店
- サイバーアジア(17) エスニックメディア
- サイバーアジア(18) チャイニーズ・シンガポールワン
- サイバーアジア(19) オンライン大学
- サイバーアジア(20) ネット規制
- サイバーアジア(21) Sojourner
- サイバーアジア(22) ミュージックチャート
- サイバーアジア(23) ラジオツールバー
- サイバーアジア(24) 個人ホームページ
- サイバーアジア(25) アセアン
- サイバーアジア(26) インドネシア情報
- サイバーアジア(27) 電子テキスト
- サイバーアジア(28) シンクタンク
- サイバーアジア(29) 集集大地震
- サイバーアジア(30) メールマガジン
- サイバーアジア(31) メーリングリスト
- サイバーアジア(32) ウェブメール
- サイバーアジア(33) 新年晩会
- サイバーアジア(34) Linuxアジア版
- サイバーアジア(35) サンフランシスコのチャイナタウン
- サイバーアジア(36) 網上文学 I
- サイバーアジア(37) 網上文学 II
- サイバーアジア(38) 日本語で読むアジアのメディア
- サイバーアジア(39) 多言語ドメイン名の実用化
- サイバーアジア(40) ネット・マーケティングページ
- サイバーアジア(41) 高行健とは誰か
- サイバーアジア(42) 華人企業の実力
- サイバーアジア(43) 中国大陸の大富豪
- サイバーアジア(44) シンガポール "No Art Day"
- サイバーアジア(45) チャットを楽しむ
- サイバーアジア(46) DVDビデオ
- サイバーアジア(47) サイバー戦争
- サイバーアジア(48) ネットワークゲーム
- サイバーアジア(49) 携帯ネットサイト
- サイバーアジア(50) 韓国とどうつきあうか
- サイバーアジア(51) 携帯情報端末(PDA)
- サイバーアジア(52) アジアの流通革命
- サイバーアジア(53) 電子掲示板
- サイバーアジア(54) パールミルクティ
- サイバーアジア(55) アジア歴史資料センター
- サイバーアジア(56) インパク
- サイバーアジア(57) 著作権
アジアクラブは3月いっぱいで解散とのことで、友人らは承継先の財団法人貿易研修センター(IIST)アジア部に移った。『マンスリー』は105号まで出た。