スマトラの山火事による大気汚染 (Haze)だが、木、金がピークで、土に風が吹いてクアラルンプール周辺、クランバレーに立ちこめていた煙は北部へ移動し、本日日曜の雨でさわやかな大気を取り戻した。
日本で言えば中国からの黄砂で、年中行事のようだが今回ほどひどいのは1997年9月のサラワク以来だったそうだ。大気汚染指数(API)は通常公表されないが、今回は例外だった。指数500を越えた地域(クランやクアラセランゴール等)には緊急事態が敷かれた。マラヤ共産党に対して発令された治安緊急事態とは違うので、小中学校や役所が休みになるものの、商店街は開いていて日常生活はどうということもないが、「緊急」という響きから国際交流基金などの日本の在外機関も、青年海外協力隊員の状況確認等で忙殺されたようだ。
光化学スモッグでなく、焚き火の煙がたちこめているようなものなので、公害国育ちの私としてはどうということもなかった。クアラルンプール市内でも結構樹木は多く、それらの葉っぱが黄色くなったりしていたのは哀れだったが、人間の方は室内にいるならもちろん、屋外でも息苦しいというほどではなかった。ただ、視界が悪いと何となく気持ちも晴れないものだ。が、今はモントキアラからツインタワーもはっきり見えるようになった。
Haze
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