講演会のご案内
下記のような講演会を行いますので、ご案内致します。
講演会:「インドネシアの文化財と国際協力」
趣旨:
文化財の国際協力は、世界各地で行われてきている。それはユネスコの世界遺産理念に象徴されるように、人類共通の財産としての文化遺産の保護をめざすべきであろう。
しかし経済的格差が世界に現存する中で、植民地主義時代を彷彿させるような関係が、文化財をめぐって依然として見られないわけではない。
昨年秋インドネシアでは、フローレス島で発見された化石人骨をめぐって、国際共同研究の原則について大きな議論が巻き起こった。また膨大な経費を必要とする沈没船積荷の陶磁器引揚げ事業を見れば、過去20年間以上、インドネシアは外国企業の投資対象になってきている。
これまで世界最大の仏蹟ボロブドゥール寺院の修復など、インドネシアの文化遺産保存に関わる国際協力には、日本は少なからず関ってきた。
その経験も見直す中で、現状の問題点を率直に当事者から聞いてみよう。
期日:7月12日(火)午後5時30分〜7時30分 参加無料
場所:上智大学中央図書館8階812号室(JR地下鉄四谷駅下車5分)
講演:(日本語通訳付)
トニー・ジュビアントノ(インドネシア国考古学研究センター所長)「フローレス化石人骨と国際共同研究」
ナニッ・ウィビソノ(同 上級研究員)「沈没船引揚げ事業と陶磁器研究」
話者紹介
トニー・ジュビアントノ(男):1953年生 1990年パリ高等学院で学位取得 専門 古環境研究
ナニッ・ウィビソノ(女):1954年生 1980年インドネシア大学大学院卒業 専門 陶磁器研究
主催:上智大学アジア文化研究所03-3238-3697 共催:バンテン遺跡研究会 協力:国際交流基金
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坂井 隆(地域研究博士)
〒370-2101 群馬県吉井町南陽台3-1-14
SAKAI Takashi, Ph.D.(area study)