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東南アジア史学会関東部会5月例会

会員各位

関東部会5月例会のご案内をお送りいたします。
皆様のご参加をお待ちしています。

日時: 5月27日(土)午後2時30分より
会場: 東京大学
赤門総合研究棟 8階
    849号教室
本郷の東京大学の赤門を入ってすぐ右手の建物が赤門総合研究棟です。
  そこのロビーを入り、左奥のエレベータで8階にお上がり下さい。
報告 :樫村あい子(一橋大学大学院社会学研究科博士後期過程)
題名 :「日本軍政下「昭南島」における日本語教育の実態:馬来軍政監部国語学校の事例と「教え」と「学び」の意味づけ」


参加費:一般200円、学生100円

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連絡先 関東地区委員 奈良修一

報告要旨

樫村 あい子
「日本軍政下「昭南島」における日本語教育の実態:馬来軍政監部国語学校の事例と「教え」と「学び」の意味づけ」
 
これまでの占領地教育史研究はナショナル・ヒストリーの文脈において、加害と被害の二項対立で語られてきており、現在までの日本の先行研究においても加害者という言説が研究内容を規定してきた。
当該占領地であったシンガポールでは、長い間、日本占領期のオーラル・ヒストリーを語り継ぐという教育をしてきており、「日本語教育」はその象徴となっている。そして、愛国心醸成に利用されている。オーラル・ヒストリーは未だ両国で息づく声を汲み取ることができ、「意識」の問題にまで掘り下げて研究することができる。また、欠落している東南アジアの一次史資料を補い、日本語教育の実態を解明できる特徴を持つ。
そこで、本発表では発表者が調査したオーラル・ヒストリーを主史料にし、そこで生きていた人の「記憶」や「体験」といものを読み取り分析するという作業を通して、シンガポール「昭南島」において実践された馬来軍政監部国語学校の日本語教育を論じる。さらに、元教育者と元被教育者の教えと学びへの意味づけについて分析する。

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