アチェ州に関する報告・研究会
この度、地域研究企画交流センターでは、下記の趣旨のもと、報告・研究会
を行うことになりましたので、御案内いたします。是非ご参加ください。
国立民族学博物館・地域研究企画交流センター
石井正子
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●テーマ:「救援・復興活動を通じた関係性構築の試み:インドネシア・アチェ州の現地報告から」
●日 時:2005年2月22日(火曜日) 午後3時〜午後6時
●会 場:国立民族学博物館・第5演習室
●主 催:国立民族学博物館・地域研究企画交流センター
●趣 旨:
2004年12月26日にスマトラ島沖で発生した地震と津波は、インド洋沿岸の各地に甚大な被害を及ぼした。とりわけ震源に最も近かったイ
ンドネシアのアチェ州では22万人以上の死者・行方不明者を出し、国際社会の関心が集まる中で緊急支援が進められている。その一方
で、約30年にわたって続いてきた独立派と国軍の紛争の影響で、アチェでは救援・復興活動が順調に進んでいないとも伝えられている。
諸外国をはじめとする外部社会がアチェに関心を向けようとする動きと、アチェをインドネシアの国内問題として囲い込み、外部世界から
閉ざそうとする動きがともに存在する中で、アチェの救援・復興はどのように進んでいくのか。そして、それはアチェ紛争の平和的解決に
どのような影響を及ぼしうるのか。また、その過程で、外部社会に生活基盤を置く人びとはどのような役割を担うことができるのか。
本研究会では、アチェあるいはその近隣地域で研究や実践を行ってきた地域研究者によるアチェの現地報告をもとに、未曾有の災害に
直面したアチェが現在抱えている問題を理解するとともに、自然災害や紛争に伴う救援・復興の過程で地域研究あるいは地域研究者に
どのような関わり方が可能なのかという問題についても議論を深めたい。
****** プ ロ グ ラ ム ******
15:00-15:10 趣旨説明
15:10-16:40 報告1 映像紹介:緊急支援のロジスティクス確保と紛争要因
石井正子(地域研究企画交流センター)
報告2 アチェにおける救援・復興活動とそのアチェ問題への意味
西芳実(大東文化大学・非常勤講師)
報告3 マレーシアを通じて考える創造的なアチェ支援策の可能性
篠崎香織(東京大学大学院・総合文化研究科・博士課程)
16:40:16:50 休憩
16:50-17:05 コメント 山本博之(地域研究企画交流センター)
17:05-17:45 全体討論
17:45-17:55 討論のまとめ・閉会