研究会の案内
このたび、大阪大学21世紀COEプログラム<インターフェイスの人文学> 「世界システムと海域アジア交通」班主催により、下記の通りワークショップを開催いたします。皆様奮ってご参加ください。
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■講師および講演タイトル
(講演、コメントおよび質疑応答は原則的に英語で行われます)
Dr. Ch’en Kuo-tung
The History of Maritime Trading Networks in Early-Modern Asia
Ota Atsushi
The Impact of the Canton Trade on Southeast Asia: Collapse of the VOC System and New Interregional Trade Pattern, c. 1760-1800
■講師紹介
Dr. Ch’en Kuo-tung(陳國棟)
1955年台北生まれ。アメリカ・イェール大学にて博士号を取得後、台湾・中央研究院経済研究所研究員を経て、現在は中央研究院歴史語言研究所研究員。専門は前近代東アジアをフィールドとする海域史、明清史、台湾史。
太田淳(おおた・あつし)
1971年福岡生まれ。2001年より2004年までResearch School of Asian, African and AmerindianStudies (CNWS), Leiden University (Leiden, the Netherlands) にて研究に従事し、現在は日本学術振興会特別研究員(PD)。現在の主な研究テーマは18世紀後半から19世紀前半の西ジャワ・バンテンにおける社会構造の変化。
■趣旨説明
大阪大学21世紀COEプログラム<インターフェイスの人文学>「世界システムと海域アジア交通」班は、国立シンガポール大学アジア研究所(ARI)と共同で、去る2004年10月29日・30日に沖縄にてワークショップ「海から見た東北アジア:東南アジアとの対話」を開催いたしました。この沖縄ワークショップでは、東南アジアから東北アジアに広がる海域アジアをフィールドとする世界中の歴史研究者によって、海上交易と人・物・情報の移動、国家や地域権力と貿易の関わり、新しい史料の紹介など、「交易の時代の東南アジア」についてこれまで探究されてきた諸論点に関して、14〜17世紀の東北アジア(日本列島、朝鮮半島、北中国、「満洲」など)を対象に活発な討論が交わされました。
今回の大阪大学におけるワークショップの目的は、沖縄ワークショップの成果の上に立って、そこで議論された時代以降の海域アジア世界にどのような変動が起こったのかを考察することにあります。とくにヨーロッパ諸勢力の動向は、沖縄ワークショップで追究しきれなかった重要なファクターとして重視されます。まず、陳國棟氏から、近世アジアにおける海洋貿易ネットワークについて、特に17世紀の綿織物の国際貿易を中心にご講演いただく予定です。ついで太田淳氏に、陳報告へのコメントとともに、18世紀後半にオランダ東インド会社の貿易システムが崩壊するとともに誕生した新たな地域間貿易のパターンと、その日本への影響についてお話しいただきます。
■日時 2005年1月 22日(土) 15:30〜18:00
■会場 大阪大学文学部本館2F 第一会議室
(大阪大学豊中キャンパス内)
・大阪大学豊中キャンパスへの交通アクセス:
http://www.osaka-u.ac.jp/jp/accessmap.html
・豊中キャンパスマップ:
http://www.osaka-u.ac.jp/jp/about/map/toyonaka.html
■参加方法
・参加費は無料です。ご関心をお持ちの方は学内外を問わずご参加いただけます。
■その他
本講演会の前に、同じ場所で海域アジア史研究会2005年1月例会が行われます(13:00-15:00)。こちらにも奮ってご参加ください。詳細は海域アジア史研究会ホームページ homepage2.nifty.com/PHASU/mah-mirror/ をご覧下さい。
■問合せ先
大阪大学大学院文学研究科COEプログラム<インターフェイスの人文学>
藤田加代子(特任研究員)
電話 06-6850-5101(文学部日本史研究室)
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FUJITA Kayoko
Designated Researcher
The 21st Century COE Program
Graduate School of Letters
Osaka University