学生のうちにリッツのバトラーサービスを経験できる人は少ないだろう。しかし、何事も自分の体験が一番勉強になる。そこで、為替換算でツインシェア一人分1万円台で泊まれるクアラルンプールを薦めることが多い。これは実感であって、アジアのホテルの客室単価を比べたわけではない。よくあるホテルサービスでなく、料金の国際比較があればと常々思っていた。

似たようなリストにトリップアドバイザーの「世界主要都市のタクシー料金」がある。日本の高さが際立ち、シンガポールが意外に健闘しているのがわかる。マレーシア、インドネシアはないが、この順で右に(長く)行けるだろう。

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昨年日本にも参入したドイツのオンライン旅行会社ホテル・リザベーション・サービス(HRS)の"Annual Hotel Price Radar"によると、禁酒法など、何かとシンガポールのお手本になっているオーストラリアの二都市が250シンガポールドル超、シンガポール、香港がそれに続く。この調査は現地メディアでは「シンガポールのホテルはアジアで三番目に高い」という記事になったが、逆に安いのは、バンコク、バンガロール、ジャカルタなど。ソウルが意外に健闘し、クアラルンプールが上海より高いというのが実感と異なる。

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私の実感とは、設備、サービスともグローバルな5つ星の体験にどのくらいの対価を払うかという比較。冒頭のリッツカールトンで言えば、東京75,800円(864SGD)、シンガポール460SGD、ソウル340,000Won(416SGD)、クアラルンプール500RM(189SGD)の順で実感にそぐう(ザ・リッツ公式、15/4/15デラックス想定)。