東南アジア学会関東部会10月例会のご案内
会員各位
関東部会10月例会のご案内をお送りいたします。
皆様のご参加をお待ちしています。
日時: 10月21日(土)午後2時30分より
(今月のみ第3土曜日になります)
会場: 東京大学
赤門総合研究棟 8階 849号教室
本郷の東京大学の赤門を入ってすぐ右手の建物が赤門総合研究棟です。
そこのロビーを入り、左奥のエレベータで8階にお上がり下さい。
報告:難波ちづる(学術振興会)
題名:「第二次大戦下のベトナムにおける日仏の文化的攻防」
参加費:一般200円、学生100円
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連絡先 関東地区理事 奈良修一
報告要旨
「第二次大戦下のベトナムにおける日仏の文化的攻防」
難波ちづる(学術振興会)
本報告は、第二次大戦下の仏領インドシナ、とりわけベトナムにおいて、宗主国であるフランスと、フランスのドイツに対する敗北に乗じてインドシナに駐留した日本が、現地住民の支持を獲得するためにどのような攻防を繰り広げたのかを、三者の関係性に注目しながら、文化的側面に焦点をあて、論ずるものである。
ここでは、「文化」を広い意味においてとらえ、具体的には、日常生活、プロパガンダ、文化政策の三点を軸に論を展開する。日常レベルのミクロポリティクス、国家の政策やイデオロギーを広く民衆に伝える手段であるプロパガンダ、そして文化政策という三つの異なるレベルにおける日仏の競合や協力、妥協を双方の「対話的関係」に注目しながら明らかにし、それが現地住民に与えた影響を分析することによって、ベトナム独立前夜の「日仏二重支配期」の重要性を考察することを目的とする。