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国際シンポジウム「東南アジア大陸部の書承文化」のお知らせ

会員各位

来る2月3日(金)−4日(土)の2日間、国立民族学博物館第4セミナー室におい
て、標記シンポジウムを開催いたします。プログラムは下記の通りです。尚、発
表は英語で行いますが、同時通訳も入ります。詳しくは下記HPをご参照下さい。
http://www.minpaku.ac.jp/english/research/pr/060203-04written.html
http://www.minpaku.ac.jp/research/fr/060203-4.html

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<趣旨>
東南アジア大陸部の諸地域で、文字などの記号を記す行為がどのような社会的、
経済的背景から継承されてきたのか、地域の視点から考察する。「声/手写/印
刷/電子メディア」へという発展図式をなぞるのではなく、各地でミクロな研究
を実施してきた専門家たちが、各自のフィールドでの実証的なデータをもちよ
り、書写材料や複製技術といった物質面との関わり、歌や語りといった民衆娯楽
との関わり、仏教・呪術・祖先祭祀といった信仰生活との関わり、地域文化振興
政策や民族政策との関わりなどに焦点を当て、東南アジア大陸部における土着の
「知識」あるいは「知識人」の姿を浮き彫りにする。そこから、テクストと知識
の関係について一般理論構築の可能性を検討する。

<プログラム>
2月3日(金)
10:00-10:30 受付
10:30-10:40 開会挨拶 田村克己(副館長)
10:40-11:00 趣旨説明・紹介 樫永真佐夫(民族社会研究部・助手)
11:00-11:45 基調講演 竹田晋也(京都大学・助教授)
 生態環境、書写媒体(紙、貝葉など)生産について
11:45-13:30 昼食

session 1:文書の使い方・読み方
司会:津村文彦(福井県立大学・専任講師)
13:30-14:00 樫永真佐夫(民族社会研究部・助手)
14:00-14:30 馬場雄司(三重県立看護大学・教授)
14:30-14:45 コメンテータ:大黒俊二(大阪市立大学大学院・教授)
14:45-15:15 質疑応答
15:15-15:45 休憩

session 2:知識人と文字
司会:飯島明子(天理大学国際文化学部・教授)
15:45-16:15 ISRA Yanatan(名古屋大学大学院文学研究科・大学院生)
16:15-16:45 池田一人(東京大学大学院総合文化研究科・大学院生)
16:45-17:15 村上忠良(大阪外国語大学・助教授)
17:15-17:30 コメンテータ:板垣竜太(同志社大学・専任講師)
17:30-18:00 質疑応答
18:10-     懇親会

2月4日(土)
11:00-11:45 基調講演 Michel LORRILLARD (EFEO in Vientiane, History)
 仏教王権の確立と文書・刻文について

session 3:呪術・宗教と読み書き
司会:馬場雄司(三重県立看護大学・教授)
10:45-11:15 津村文彦(福井県立大学・専任講師)
11:15-11:45 Peter KORET (EFEO in Vientiane, Literature)
11:45-12:00 コメンテータ:飯島明子(天理大学国際文化学部・教授)
12:00-12:30 質疑応答
12:30-14:00 昼食

session 4:文字・文書継承と社会集団
司会:村上忠良(大阪外国語大学・助教授)
14:00-14:30 吉野 晃(東京学芸大学・教授)
14:30-15:00 新江利彦(東京外国語大学大学院地域文化研究科・COE研究
員)
15:00-15:15 コメンテータ:萱 のり子(大阪教育大学・教授)
15:15-15:45 質疑応答
15:45-16:15 休憩

session 5:総合討論
16:15-16:30 コメンテータ:座波 圭美(財団法人ユネスコ・アジア文化セン
ター教育協力係)
16:30-17:15 総合コメンテータ:クリスチャン・ダニエルス(東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所・教授)
17:15-17:55 総合討論
17:55-18:00 閉会挨拶

<連絡先>
樫永真佐夫研究室(民族社会研究部)

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