シンポジウム案内 緊急支援から地域再興へ
東南アジア史学会の皆様
下記、シンポジウムの案内を転送いたします。
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加盟組織各位
スマトラ島沖の地震・津波は未曾有の被害をもたらしました。緊急支援さらに災害後 の復興の現場で、「地域研究」が果たすべき役割は大きいものがあります。実際支援活動に携わってき た地域研究者も少なくありません。今回、実際に支援活動にあたってこられた方の報告を受け、今後 の復興活動の中で地域研究の成果をどのように生かすのか議論するため、地域研究コンソーシアムで は、シンポジウムを開催することにしました(詳細は、添付しています)。
シンポジウムは、社会的関心も高く、一般公開いたします。加盟組織の上智大学アジ ア文化研究所に、絶好の場所を確保していただきました。企画は、コンソーシアム社会連携研究会を中 心に行いましたが、ほかにも緊急支援・災害復興に関わっている、あるいは関心をもっている加盟組 織も多いと思います。十分な時間ではありませんが、それぞれの活動を紹介する機会を設けます。東 京以外の研究組織の方々については、旅費を支給できます。参加を希望する方は、コンソーシアム事 務局までお知らせください。また、当日、配布可能な資料がありましたら、4月6日までに、事務局の 方にお送りください。
なお、ポスター・チラシは3月末までに、発送いたします。あわせて、ご周知のほどよろしくお願い
致します。
地域研究コンソーシアム事務局
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〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
TEL:06-6878-8343 FAX:06-6878-8353
E-mail:jcasjimu@idc.minpaku.ac.jp
URL:http://www.jcas.jp
Japan Consortium for Area Studies Symposium
緊急支援から地域再興へ:インド洋地震・津波災害と地域社会
Toward Reconstruction: Local Societies and Disasters
2005年4月9日(土) April 9, 2005
会場 上智大学 中央図書館 L-911
L-911, Central Library, Sophia University
四谷駅より徒歩3分/JR中央線、営団地下鉄丸ノ内線、営団地下鉄南北線
インド洋沿岸各地に未曾有の災害をもたらした昨年末の地震・津波から約3ヶ月。
「地域の復興」という今後長く続く課題を前に、
緊急支援に携わった研究者やNGOのメンバーが、
被害の実情、緊急援助活動、災害による地域の変容、今後の課題を報告し、
実務家と地域研究者の連携・協力の可能性を考えます。
主催
地域研究コンソーシアム/ 上智大学アジア文化研究所
共催
ジャパン・プラットフォーム(JPF)/ 長崎大学熱帯医学研究所/
国立民族学博物館地域研究企画交流センター
Organized by
The Japan Consortium for Area Studies/ Institute of Asian Cultures, Sophia University
Under the joint auspices of
Japan Platform(JPF)/ Institute of Tropical Medicine, Nagasaki University
The Japan Center for Area Studies, National Museum of Ethnology
プログラム
9:30- 受付開始
10:00-10:30 基調報告 村井吉敬(上智大学アジア文化研究所)
セッション1 アチェ:紛争、災害、そして復興へ
司会:阿部健一(地域研究企画交流センター)
10:30-11:00 報告1 西 芳実(大東文化大学国際関係学部・非常勤講師)
「紛争の中の被災、被災の中の紛争-その歴史的意味」
11:00-11:30 報告2 本名 純(立命館大学国際関係学部)
「(仮題)インドネシア国家から見たアチェ:被災の前後」
11:30-11:40 break
11:40-12:10 報告3 田中洋人・長有紀枝(ジャパン・プラットフォーム
スマトラ島沖地震被災者支援モニタリング調査員)
「紛争下の緊急支援:アチェにおける津波災害支援」
12:10-12:40 コメント 山本博之 (地域研究企画交流センター)
セッション2 スリランカ・インド:沿岸部社会と災害
司会:押川文子(地域研究企画交流センター)
14:00-14:30 報告1 高桑史子(東京都立短期大学)
「(仮題)スリランカ漁村社会と災害」
14:30-15:00 報告2 杉本良男(国立民族学博物館)
「タミル沿岸部社会と災害」
15:00-15:10 break
15:10-15:40 報告3 錦織信幸(長崎大学熱帯医学研究所)
「緊急援助と地域理解」
紛争地タミル人避難民キャンプにおける長期医療援助と津波後感染症対策支援プロジェクトの両方にかかわった体験から緊急援助における地域理解の重要性を考える。
15:40-16:10 コメント 門司和彦(長崎大学熱帯医学研究所)
16:10-16:20 break
総括討論
16:20-18:00
司会 中村安秀(大阪大学大学院人間科学研究科)
趣旨
未曾有の災害であったインド洋大地震。甚大な被害を受けた地域に対して、世界は強い同情を示しました。各国の迅速な支援ぶりは、あちこちで紛争がやまない現代において、人々が他者の苦境を理解し「痛み」を共感できることをあらためて思い起こさせました。国際社会は医療活動や食糧供給といった緊急支援活動を行ってきましたが、被災地域の復興という長期的な援助はこれからです。
緊急時においても、地域の実情に考慮した支援が求められます。長期的な復興援助では、なおいっそう、地域の社会・経済・政治・文化的な違いに配慮した支援のあり方が問われます。地域の理解をめざす「地域研究」がかかわってくるのはまさにこの点です。
今回のシンポジウムでは、被災地域のうち、アチェ(インドネシア)とインド・スリランカに焦点をあて、これらの地域を研究対象地域として研究してきた研究者と災害後緊急支援に携わった研究者やNGOのメンバーが、それぞれの視点から、被害の実情と緊急援助活動、災害前後の地域の変容、そして今後の本格的な復興にむけてのそれぞれの地域の直面する課題について報告していただきます。
地域の復興という長く続く現実の課題を前にして、実務者と地域研究者がどのように協力し合えるか議論したいと思っています。
入場無料 / 登録不要
Admission free / Registration required
お問い合わせ:地域研究企画交流センターシンポジウム事務局
FAX:06-6878-8353 jcas0409@idc.minpaku.ac.jp
詳細・登録方法などはwebsite をご覧ください
http://www.minpaku.ac.jp/jcas/