スマトラ沖地震・津波災害への救援金を求めます
東南アジア史学会会員のみなさん、
呼びかけの趣旨に賛同していただけるみなさん
●スマトラ沖地震・津波災害への救援金を求めます●
東南アジア史学会
会長 加藤 剛
すでにみなさんもご存知のように、昨年12月26日に発生した未曾有のスマトラ沖大地震と津波の結果、2005年1月第1週末現在、12ヶ国にわたるインド洋沿岸諸地域で15万を超える死者、数百万の被災者がでています。さらには、感染症による膨大な数の犠牲者が今後あらたに生まれるであろうといわれています。被災地域の中心、バンダアチェをはじめ、当該地域はすべて私たちの学会が研究対象としている地域であり、また学会員であるなしにかかわらず、多くの東南アジア研究者がこれらの地域の人々の協力のもとに研究を進めてきたことと思います。東南アジアとかかわりを持つ者として、被災地域の人々の現在に深く心を痛めざるをえません。
東南アジア史学会としましても、学会として、できるかぎり被災地域の人々を助け、地域の人々へお返しをしたいと思います。この件について学会委員会とも相談の上、以下の要領で救援金を募集しますので、多くの会員の方々、さらにより一般的には、この呼びかけの趣旨に賛同いただける方々のご協力をお願いいたします。
●救援金寄贈先:現状では、どのような援助機関への送付が一番有効であるかは不明です。しかし、事態は一刻を争いますので、さしあたってみなさんからの救援金は、日本赤十字社を通じてInternational Federation of Red Cross and Red Crescent Societiesに集中送付したいと考えています。理由は、現在、もっとも直接、大規模に救援活動を展開している各国赤十字社に送付してもらえること、比較的少額の基金でももっとも有効に活用できる緊急医療に役立ててもらえること、送金手数料や税金がかからないことです。なお、みなさんの中で、より学会にふさわしい援助機関のご推薦があれば検討したいと思いますので、事務局jssah@ml.rikkyo.ne.jpまでご連絡ください。この募金運動をどの程度の期間続けるか、日本赤十字以外への救援金送付の検討等は、事態の推移によって対応する必要がありますので、これらについての判断は学会委員会にお任せいただきますようお願いします。
●救援金受付期間:さしあたって1月31日(月)までを第一次の集約期間とし、集まった救援金を援助機関に送付します。第二次は2月28日までを考えていますが、状況の推移にしたがって判断したいと思います。
● 救援金用口座:現在のところ郵便振替口座と東京三菱銀行口座です。銀行口座は現時点で振り込み可能ですが、郵便振替は手続き上の問題から、早くて14日(金)から、遅ければ17日(月)から利用可能です。両方とも金額の限定はありません。なお、下の口座名の2名称の間には一文字分のスペースを開けてください。
郵便振替口座 口座番号 00170−0−741039
口座名 「東南アジア史学会 救援金」(本郷四郵便局)
東京三菱銀行口座 口座番号 5603286
口座名 「東南アジア史学会 救援金」(新宿中央支店 店番469)
● 振込み料金:銀行振り込み料金は振り込み主の負担となります。郵便振替については、振替料金を学会負担とするためには煩雑な書類手続きがあり、なおかつ所定の振替用紙を学会から相手側にあらかじめ送付する必要があります。したがって恐縮ですが、郵便振替の場合も、振込み料金は各自負担でお願いします。上記銀行同支店に口座がある場合、無料で振り込む方法もありますが、それ以外では郵便振替の下記料金の方が小額です。なお、下の[ ]内の数字は、郵便振替自動受付機またはATMからの振込み料金です。
振込み金額1万円以下(料金70円[60円]);1万円超え10万円以下(120円[110円]);10万円超え100万円以下(220円[210円])。
●救援金募集担当者:渉外・国際にかかわる事態の性格から、桜井由躬雄、吉村真子両渉外学術委員にとりまとめをお願いしました。また、青木葉子、国谷徹、山田直子の3会員に実務担当をお願いします。
●結果報告:救援金の性格上、結果報告は総額についてのみとし、個々の協力者名や個人の救援金の額は公開しませんのでご了承お願いいたします。
以上の要領で、救援金を募集いたします。多くの方々のご賛同をお願いします。
なお、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)のインドネシア人留学生有志から、救援金呼びかけ運動における振込み指定先として、当学会の口座を利用させて欲しいとの要請がありました。この件については、学会委員会からの会長一任に基づき、救援金の寄贈目的・寄贈先については学会の判断にお任せいただきたいとの言葉を添えて、わたしの方からすでに同意の返事を出しました。みなさんの大学・組織で同様の要望があるようでしたら、prs -jssah@ml.rikkyo.ne.jpにて、わたしの方までご一報ください。ちなみに、留学生有志の呼びかけは、すでにASAFASならびに京都大学東南アジア研究所のウェブサイトに掲載され、近日中に京都大学のウェブサイトにも掲載予定です。
学会の呼びかけは、1月12日に東南アジア史学会のメーリングリストに流し、同時に学会ウェブサイトのトップページからリンクするように掲載します。さらに、1月17日の週に発送予定の理事選挙関係通知に同封の上、全会員に郵送されます。みなさんのまわりに、たとえば学会員ではない東南アジア研究者など、救援金募集の趣旨に賛同していただける方がおられましたら、積極的な呼びかけをお願いします。
●スマトラ沖地震・津波災害情報に関する参考資料●
当然のことながら、被災地域・被災者の方々に救援の手を差し伸べることは、特定の個人ないし団体の占有ではありません。以下に、現在救援活動を展開しているいくつか組織のURLを挙げますので、参考にしてください。日本語、英語のものがあり、また一部で情報が重複しています。なお、Doctors Without Borders/Medecins Sans Frontieres(国境なき医師団)は1月12日現在、寄せられた救援金の額が自組織で対応できる範囲をすでに満たす予測と伝えていますので、この組織への寄付を検討している方は当該ウェブサイトを確認してください。
日本赤十字社 http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/703.html
ユニセフ http://www.unicef.or.jp/kinkyu/sumatra/2004.htm
ケアジャパン http://www.carejapan.org/kinkyu-bokin2.htm
ワールドビジョン http://www.worldvision.or.jp/headlines/Smatra/
アジア経済研究所、インドネシア・スマトラ沖大地震・津波災害関連情報ポータル http://www.ide.go.jp/Japanese/Links/sumatra.html
国際協力NGOセンター http://www.janic.org/sumatra.html
Yahoo一覧 http://volunteer.yahoo.co.jp/disaster/list/0007.html
インドネシア民主化支援ネットワーク http://www.nindja.com
ピースウィンズ http://www.peace-winds.org/jp/F2/indonesia.html
朝日新聞 http://www.asahi.com/special/041227/
International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies http://www.ifrc.org/donations.asp
Doctors Without Borders/Medecins Sans Frontieres http://www.doctorswithoutborders-usa.org/donate/
Save the Children http://savethechildren.org
U.N.’s Office for the Coordination of Humanitarian Affairs http://www.reliefweb.int
Mercy Corps http://www.mercycorps.org/splash/
Oxfam http://www.oxfam.org.hk
The Southeast Asia Earthquake and Tsunami Blog http://tsunamihelp.blogspot.com/