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11/10/24/3

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*交流文学論2 第5回授業

*授業に対するリアクションペーパーへの回答
-マイクの声が小さい?→逆に小さい声だと声を聞くことに集中
-内容の重複が多い?→気になっている事,中心的な事はつい重点的に言ってしまう。
なぜ繰り返し言うかをも注意深く窺うなかで、大事なものに気付く事も。

*ビルマ
**ビルマ現代史
どのように東アジアのような共同体ができてゆくのか?
1943 『大東亜共栄圏』の一員としての独立
地域連合の役割というものは今日においてもTPPやEUといったくくりで考えても重要。
文化的な統一はうまくゆかないが、経済的な統一はうまくゆく?
アンコール遺跡はなぜ滅んだか?

ミャンマーは農業の面ではには優秀な国家だった。
同様に、例えば北朝鮮も1960年まではあらゆる統計で韓国より優れていたとされている。
しかし現代国際社会では両国とも貧困国としての位置づけがなされている。
その理由として挙げられる事は、どちらも政治が悪かった事?
**ビルマ文学のいま
-媒体
決して日本と同じように考えてはいけない
-文芸誌はどこへ
―総合誌、新聞別すり等
―文学メディアの国内スタンダードとして珍しい事ではない

発表する場所が無いと、発表に値する内容が無いは、別物。
発表場所がたくさんあるからという環境と優れた作品が生まれる環境は一致するものではない
ミャンマーは言論統制も厳しかった。

*ビルマ文学
**民族の誇りと文学
-多民族国家のビルマ(ミャンマー)族
-ビルマ語文学
-古典は宮廷、仏教文学
-英領以降
・出版活動(出版するために、印刷する必要が(20世紀初頭))
→出版活動が盛んになれば、それは読まれるものである以上国内全体の識字率,教育の向上へ
・近代的知識人の登場(リーダー的存在,同一化へのタクト。)
→よりよい社会への道?

**新しい文学の創造
-1942-45 暗黒時代
-抵抗文学としての新文学、人民文学
-1948 文学殿堂章

**長編の運命
-1962 軍事クーデター
-ビルマ式社会主義建設の中の文学
・言論統制
-70s-人生描写小説
・リアリズム?
(短編,詩は誰にでも書ける。偶然ヒット作が生まれるようなラッキーパンチがありうる。
だけれども、長編は構成を練ってじっくりと取り組む必要がある。
リアリズムは我々でもしゃべるように書けばなるようにはなる。それらの違いは大きい)

**女性作家時代
-70s-80s
-検閲(直接的な体制批判等の事実上の不可能。つまり主題は行間にあり)
-擬似女性作家
-仏教的規範に守られた男性優位
(儒教文化圏では男児が求められ、タイやミャンマーでは女児を求められる?
その意味で日本も儒教文化的ではないか。)

**詩人たち
-詩という形式の特徴
-定型詩
-キッサン(時代を探る)詩
-新文学派
-モダン
・芸術至上主義
**言語
成長言語である(=アマチュア作家が多い。)
定型詩が当初の主流(ルールがあるぶん、自由詩より書きやすいとされる)
定型詩から自由詩への変遷
≒リアリズムからモダニズムへの変遷

**モダンとは何か
-自由韻詩
-無韻詩
-散文詩
・社会のための文学でない

**短編黄金時代(長編は凋落した)ある意味で自嘲的な言い方
-80s-
-人生描写
-モダン

リアリズムを進めてゆくと、幻想的な事をリアリズムで述べたくなる?
生活のための文学か?芸術のための文学か?
これは二項対立ではない。

**ペンの力
-軍事政権下の言論統制
-逮捕投獄
-亡命
-政治的+経済的困難
(大卒=知識人=反体制とみなされたりもした。そんな社会状況)
高田馬場に行くとミャンマー系のエスニックタウンが存在し詳しくなれる?

*ベトナム文学(詳しくは次週)
多くの研究対象にもされており、翻訳も多数。
*ベトナム文学
日本の東南アジア研究の中でも研究が進んでおり、翻訳も多数。

ベトナム文学の時代区分
-古典文学13-19(中国)
-近代文学19-20(フランス)
-現代文学1945-(北/南)

**民族と言語
-9割のキン族と53の少数民族
-タイ、メオ、クメール、チャム、華人等
-越僑の存在
-☆ベトナムのための諸民族から、諸民族のためのベトナムへ。
(日本人が一番想像しづらいところでもあるかもしれない。)

**近代文学前夜
-漢文学
-チュノム文学(定型・韻文)
-フランス植民地化による西欧化(=近代化:意識、出版状況)