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11/10/17/3

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*交流文学論2 第4回授業
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*前回の復習・補足
-前回のサイバーラーニングと併せてご覧ください
**2002年東南アジア文学賞受賞者 プラープダー・ユン
-その他の日本語翻訳
--『座右の日本』(タイフーン・ブックス・ジャパン、2007)
---タイ人から見た日本の姿、他のアジアから日本がどう思われているかを知ることが出来る
--『パンダ』(東京外国語大学出版会、2011)
---アジアシリーズ
-地球で最後のふたり〜2章
--ex.「里山を歩いていた」という文章があるとき、生活圏に里山があればその情景を連想できるが、他国の作品の場合は誤解をされやすい。
その一方で、映画では視覚的に表現されているのですぐに見て理解できる。
→翻訳(=言語芸術)で分からない事が、映画(=映像芸術)で分かる。
**日本―文芸誌のある風景
-主要4誌(群像・新潮・文学界・すばる)←池袋本館には全て蔵書、新座には文学会が未蔵書
--3.11の影響を受けており、その情報がTwitterにてつぶやかれている?
--文芸春秋は韓国でも読まれていた(る?)
-多様なメディア形態がある国とない国、メディアの流行り廃り
--「AERA」…日本の『TIME』的な存在、『NewsWeek』…アメリカから見た日本が書かれている。
--言論統制があるがゆえに、発表の場があっても表現が制限されている状況があった
**伝統文学から近代文学へ(p.20~)
**外国文学受容
-中国俗文学…香港映画の原作になっている、ワイヤーアクションが出てくるようなもの
--日本で言う携帯小説やハーレクインといった、文学史には載らないが大衆に読まれている文学作品
--白話(口語)、章回(続きもの)
→こういった俗文学や、外国文学の翻案は「国民」文学史記述の中での位置づけは低い
**近代文学
-90パーセントの人がめでられる文学とは?
--古典時代の英雄説話ではなく、自然主義・社会主義的な時代の流れを汲みとった文学作品(p.27)
**異郷小説
-「外国旅行など夢物語…」(p.28)
--格安航空券が登場する以前の、大衆が海外旅行をする事が困難だった時代(19c)
**農村小説(p.28)
-都市と農村
--文学は「年のものだ」という決めつけ
--文学は「都市のものだ」という決めつけ
--都市に居るからこそ、都市であるからこそ農村に憧れる
**第二次大戦後の社会状況(p.30)
-章末の年表を参照(pp.71~77)
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*新世代作家とその作品世界
-エゴイズム(p.34)
-全体小説(p.34)
-南タイ分離独立運動(p.35)
-メタファー(p.36)
-歴史と文学をめぐる論争(p.40)
--フィクションの中のノンフィクション要素
--創作かねつ造か
-既存の文学形式をアプリオリ(無前提)に最高と認めない
--ポエムに於いて形式は重要。創作をする際に前の作品を読むという行為は、「このように書いてはいけない」という確認をするため。
**歴史と文学をめぐる論争
-歴史的題材
-語法的小説技法
**文学は
-生きるため
-楽しむため←現代的な意味ではこちらの意味合いが強い?
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*作品篇
**『防火犯』(p.39)
-文学論争
**『足元の追憶』(p.37)
-都市/農村
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*R&R(Rest and Recreation)条約
-1967年にタイとアメリカの間で結ばれた条約。ベトナム戦争中はアメリカの兵達が休暇を取ることを許す。この条約が現在の歓楽街(パッポン通り)の原型をつくる。
**現代アジアにおける「性と観光」の源泉
-「性と観光」…日本の大学における観光系学部の先駆けである立教観光学部に於いても重要な課題。ダークツーリズムとの関連、軍事基地と歓楽街は切り離せない(沖縄、朝霞、府中etc.)。
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*ミャンマー
-大陸部(草の世界)
-言語:シナチベット
-気候:モンスーン
-人口・面積:5,430万人(2002年)、67万平方キロ
-外文化:インド
-宗教:上座部仏教
-植民地化:イギリス(1824〜96)
-民族英雄:アウンサン将軍(1943)
--バングラデシュに非常に近い
**国家名称について
-1989 軍事政権による呼称変更
--ビルマ→ミャンマー(自称と他称はセンシティブな問題)
--cf.(p.123)
*ビルマ現代史
-〜1997 (pp.123~126)
-2007 僧侶の反軍事政権デモ
--日本人ジャーナリスト死亡
-2010 軍政下第二回総選挙・スーチー氏解散
-2011 政治犯一部解散
*ビルマ文学のいま
**媒体
-決して日本の様に考えてはダメ
**文芸誌はどこへ
-総合誌、新聞別刷り等々
-文学メディアの国内スタンダード
*民族の誇りと文学
-多民族国家のビルマ(ミャンマー)族
-ビルマ語文学
-古典は宮廷・仏教文学
*新しい文学の創造
-1942-45 暗黒時代
-抵抗文学
-1948(この辺りはまた来週やります)