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11/07/18/3

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*前回リアぺより
-入学以来、体感した「交流文化学科」と、カルチュラルスタディーズの関係について、考えるところを記しなさい
--大学で学問として認められる範囲の拡大
>>ex) 映画、スポーツといった新しい学問・・・社会的に重要と認められた
--サブカルチャーと観光
--異文化間関係
*復習
**マルクス主義批評
-文学作品はある特定の歴史的時点に生じた「産物」
-テクスト生成には政治、社会、経済的.....
**マルクス主義の二項対立
-社会:土台論
--法、政治/経済
-歴史:階級闘争論
--正・反・合による社会''進化論''
--ヘーゲルの観念的弁証法を唯物論的弁証法へと変容
-個人:イデオロギー論(○○主義)
--虚偽意識による需要の強制
>>プロパガンダ的なもの
**文化批評
-カルチュラルスタディーズ(文化研究)
--文化一般についての学問横断的研究法
--この考え方を土台にした批評=文化批評
-ハイカルチャーだけでなく、ロー(サブ、カウンター)カルチャーへの注目
--古典(キャノン)再考
>>文学研究では故人(ハイカルチャー)はOK、現生人(ローカルチャー)はNG
-価値評価ではなく、文化的背景における作品の関連付け
-MEMO
--富士山登山はロマン主義かつ''集合的観光''
>>→集合的観光により価値がなくなるが、価値があるから人が集まるというアポリアンに陥る
--観光研究はそもそもCS的でしかない
**文化研究とCSの区別
-研究する価値があるかどうかの問題
--対象そのもの
--個々の倫理
-解釈方法の短所・長所の問題
--観賞的解釈(文学○、CS×)
--徴候論(きざし)的分析(文学×、CS○)
**差異(他者構築)を伴う三領域
-文化(メインカルチャー/サブカルチャー):CS
*ポストコロニアル批評
-非ヨーロッパ第三世界が、西洋植民地支配から独立した後の段階
-契機としてのサイード『オリエンタリズム』(1978)
>>搾取支配の正当化のため、西洋が東洋イメージをいかに歪曲するか
*ポストコロニアル批評の方法
-元植民地文化圏の文学作品を研究する
--植民地主義による定型化への異議申し立て
-帝国主義文化圏出身作家の作品の植民地描写分析
--西洋文化圏のテクスト内部の植民地主義的言説
>> ←フェミニズム批評の、男性が描いた女性像に似ている
*ポストコロニアル批評とは何か
-ポスト(脱・後)+ コロニアル(植民地時代・主義)
-植民地主義
--自己拡大の衝動である帝国主義と表裏一体
--目的:入植、資源
-中心(ヨーロッパ)/周縁(植民地) の固定
--周縁に位置された人々を主体とした視点
--自己/他者
--ヨーロッパ/アジア
-MEMO
--日本はヨーロッパとアイデンティファイしようとする傾向がある
--優れているほうに入っておきたいという心情
--中国・韓国は日本との差異化を図ること(反日)で、自己認識を強めた
*植民地時代と主義
-19世紀を頂点とする植民地時代
-機構としての植民地帝国は解体しても植民地''主義''は残る
*オリエンタリズム
-エドワード・サイード(1935-2003)
>>パレスチナ出身のアメリカ文学批評家
-『オリエンタリズム』(1978、日訳1986)
--文学、芸術の中の外国(オリエント)像
--ヨーロッパの「他者」としての「オリエント」がどのように見られてきたか
*交雑性・両価性
-自己/他者、見る者/見られる者
-一方的、固定的な関係で植民地の現実を把握できない
-植民地はヨーロッパの模倣(鏡)
--滑稽な模倣は規範、権威を傷つける
-クレオール文化による脆弱さの露呈
*サバルタン
-従属階級(訴えることを許されていない)
-公認された歴史は常に支配階級の視点から''語られる''
-「植民地」の「女性」は語る機会や手段を持つのか
-寡婦殉死
*ポストコロニアル文学
-コモンウエルス文学
>>旧イギリス植民地
-ポストコロニアル状況下の文学への高い評価
>> →ノーベル文学賞
*ポストコロニアル文学の問題点
-権威(ヘゲモニー)の再生産
--構造主義、脱構築主義の影響
-''普遍的な''正典(キャノン)の制度化
--英語の揺るがしがたい地位
-言説に集中するあまり、物質的支配を軽視
*ポストコロニアル批評は何をするか
-テクストの植民地主義的イデオロギー性の解明
--読み直し
-ポストコロニアル文学の紹介
--周縁に位置づけられた作品
*日本の二重性
-政治的植民者(アジアに植民地を持つ)
-文化的被植民者(アメリカに)
-文化人類学者にとって、研究する側ではなく、される側のアジアに属する日本
*ポストモダン観光とポストコロニアル観光
-ポスト(脱・後)+ モダン(近代or現代)
--ゲスト/ホスト があいまいな観光
-ポスト(脱・後)+ コロニアル(植民地時代・主義)
**老街に行きたくない?
-日本が植民地にしていた時代の台湾
*新歴史主義
-文学作品の歴史的背景:歴史主義
-テクスト中心
*新歴史主義の歴史
*ポストモダンの歴史観
-歴史は繰り返さない
-物語の事件に“真実”はなく“解釈”があるのみ
*テクスト すなわち 歴史
-文化とは意味を産出する記号のネットワーク
*権力の抵抗
*新歴史主義とフォルマリズム
*新歴史主義の位置づけ
*文体論
-言語学的要素を分析
-トロープ(trope)
-内的逸脱
*透明/不透明
-透明な批評
--不透明な批評
*レポート課題(07/29必着)
>教科書および授業内容から批評理論をひとつ選び、なるべくわかりやすく2000字程度でまとめよ。
>>自分が理解しているかを評価の基準とする。小説技法篇各項の組み合わせ、または批評理論篇にない項目だが講義で触れた内容でも可。