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11/05/30/3

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*前回のリアペ(観光におけるアイロニー)から
''皮肉≠ネガティヴ''
**「意図」と「結果」で肩透かしを食う面白み
-ロマン主義的まなざし…自分しか行くことができない、誰も知らないetc.
-集団主義的まなざし…みんなが行くから、みんな知ってるetc.
**観光が作り出す文化への気付き
マスツーリズム現象
-誰も行かないところ(ロマン主義的)→周知される→人気が出る→みんな行くところ(集団主義的)
-「伝統」とは何か
*反復
-語彙・文法、出来事・人物、言葉・キーワード、イメジャリーetc.
 cf.『フランケンシュタイン』における「死」「孤独」
*異化
普段見慣れた事物から、その日常性を剥ぎ取り新たな光を当てること。
:前景化:ある要素や属性を強調し、読者の注意をひきつけるように際立たせる方法。ロシアフォルマリズムの中心的概念。
 異化は芸術の目的、異化/習慣化の対比

何でも異化することができる
-文学的言語として読むことは誤読か
-観光的言語として読むことの自由(ホストから見たらなんでもないものに難癖をつける)
 cf.マルグリット『夢の鍵』…異化なしに成立しない芸術
*間テクスト(インターテクスト)
あらゆるテクストは他のテクストを吸収。「変形」する(クリステヴァ)。作者は作品の中で先行作品を意識的あるいは無意識的に言及する(ほのめかす)。
-言語は慣習的な体系(「連想の束」)(ソシュール)ex.語の音だけでは理解できない色
-間テクスト以外は通用しない?
**様々な先行作品
-小説の間テクストが小説だけとは限らない。詩、絵画、音楽etc.
 「世界の黒澤」:世界中の映画の間テクスト
*メタフィクション
-語り手が前面に現れる
-作品がフィクションであることが露わになる
 劇中劇、作家が主役の作品、ドラマで登場人物が視聴者を意識した言動を取ることetc.
*結末
-小説の終わり方
--はっきりとした終わり=閉じられた終わり ex.ハッピーエンド、バッドエンド、どんでん返し
--はっきりしない終わり=開かれた終わり ex.アンチクライマックス

**小説の結末は作者が自由に設定できる
-19C…全知の作者と未熟な読者という構図。作品に想定された解釈をするために作者の背景を理解する読み。閉じられた終わりが主流。
-近現代:作品と作者は別物であり作品の解釈は読者の自由であるという認識。開かれた終わりが増加。