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11/05/09/3

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*交流文学とは何か
-担い手の状況から(=人の移動)
--旅行者
--留学生
--亡命者
--兵士
--難民
*交流文学とは何か
-ジャンルや内容から
--紀行文学
--トラベルライティング
--旅行記
--ガイドブック
--翻訳文
---秋草俊一郎(2011):『ナボコフ 訳すのは「私」―自己翻訳がひらくテクスト』東大出版会 
---露英バイリンガル作家ナボコフ。ベケット、クンデラ、多和田葉子らも
-世界文学における交流要素
--ノーベル文学賞受賞者の民族、居住地、執筆言語の食い違い
--http://www.kufs.ac.jp/toshokan/worldlit/nobelprize.html
--ポストコロニアル文学
---cf.クレオール文学
*交流要素を含まない文学
-一地域、一言語、一民族によって担われていると
-信じられている
-ような文学
--例:日本 - 日本語 - 日本人 - 国文
*なぜ批評理論か
-テクストを「読む」ための分析概念(思考の道具)
-テクストは世界そのもの
-文学だけでなく、あらゆる文化事象を「読む」ための武器となる
-複雑な「文化事象」としての観光
-そもそも文科系の学問は言葉(テクスト)を読むところからはじまる
*20世紀は言語の世紀
-様々な学問分野において「言語論的転回」を経験
-社会科学、人文科学は言語の理論なしに成立しない
-暗黙の言語理論(≒批評理論)
*言語論的転回(Linguistic Turn)
-20世紀の分析的哲学運動より
-人間は意識よりも言語の枠組みに捉われている
-「哲学的問題は、言語を改良することによって、もしくはわれわれが現在使っている言語をより良く理解することによって解消される」(R.ローティ)
-ことばが先か理念が先か
-何から出発してものを考えて行くか
--意識->言語->情報?
*批評理論とは
-批評理論は必要か
-テクストを読むという当たり前の行為に理論が必要?
-文学作品という、全体の意味がなかなかとらえがたい特殊なテクストを相手にする過程で生まれた
--cf.言語論的展開
*観光研究の中の批評理論
-J.アーリ(1989):『観光のまなざし』(The Tourist Gaze)
-まなざしは社会化され構造化されている
-まなざしというの記号を通して構築される
-私たちが見えるものは種々の記号あるいは観光のクリシェである
-パリの恋人というような記号は、換喩としてはたらく
*教科書について 
-批評理論の入門
-京大講義ノートが基
-『フランケンシュタイン』解剖講義
-二十歳の女性が書いた小説
-いわゆるネタバレで、原作を読んだことがなくても大丈夫
*まえがき
-小説の読み方
--内在的アプローチ
---テクストそのものの形式
--外在的アプローチ
---テクストを取り巻く世界
-批評理論の持つ意味
--自分の狭い先入観を突破し、作品の解釈の可能性を拡大
-本書の構成
--I部:小説技法篇
---ロッジ
--II部:批評理論篇
---イーグルトン
-『フランケンシュタイン』という小説
--他のメディア(特に映像)でも扱われたがために、誰もがタイトルを知っていて、それについてのイメージ(まなざし)を持っている
--翻案化によって本質は伝わったか?