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11/11/14/3

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交流文学論 第7回講義

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リアクションペーパーへの回答

ベトナム文学の題材について考えて今後読んでみたいテーマについて

観光でのリピート性

一般には、1度行った国というものは次回の観光地リストから外してしまいがち だけど、なぜディズニーは何度も目指されるのか。 コレクター的な海外旅行は、その地域についての理解は難しい。 リピート性のある,繰り返し行われる観光はは、昔の自分の意見等との対比を可能にする。

ベトナム

戦争の時代

アメリカに負けなかった国として、研究者も注目している

タイ語の難しさ

ローマ字を使用するのではないため、文字の問題から難しい しっかりしたテキストや文法書,教材が少ない (タイ文学はとっつきにくい→研究者が少ない)

日本の市民社会とベトナム戦争

  • 市民連合(ベ平連)「ベトナムに平和を!」
  • 作家の小田実や哲学者の鶴見俊輔らにより1965年の北爆直後に結成。

    パリ和平協定で1973年の米軍全面撤退後に解散。

    (市民社会の運営の難しさ,目的意識の違いや個人の求めるものからの対立の回避)

  • 政治的信条や思想を問わない『来るもの拒まず,去る者追わず』の市民運動。
  • Civil-societyの礎?

  • 街づくりに深く関連。今話題のB級グルメも似たような街おこし
  • (それは今や観光資源となってしまい街を壊すことにつながるとも言われているが…)

ベトナムの政治と文学

  • 国家の政治的要請にいかに応えるか
  • 文学は政治目標達成のための道具
  • ゴーリキー以来の社会主義リアリズム
  • (一般人の作文との違いは、その文章力や社会に与える影響力の差でしかない。)

    だから、”伝えるための”技術を磨く必要があるとされる。

    「―思う。−思う。」といった素人の記述の経験を経てからの独自表現

人文・佳品事件(1956)

中国の百家争鳴~反右派闘争(1956)に相当。(偶然?) 文芸誌の『人文』,『佳品』を拠点とした共産党批判 ↓

日本の常識=世界の非常識

  • 言論統制は、当然!アジアなんか特に
  • 識字率が100%といわれる地域は世界でも極僅か。

2007 反右派の名誉回復

個人的な過ちとは異なり、政治的な過去の過ちを正す事は難しい。

ベトナム大事件

ドイモイ(刷新)政策

・1986年のベトナム共産党第六回大会での書記長交代、若返り ・経済再建,文化面での柔軟化 ・『はるか遠い日』

  • 「聖戦」とされるベトナム戦争が題材に
  • 英雄愛国人道主義への異議申し立て

補足

  • ベトナムは東側(社会主義)
  • 北朝鮮にも国際世論は同様の事を期待したのだろうけど、現に社会主義は崩壊せず。
  • 実際に統一したら経済の影響力も大きいため日本への影響力は甚大
  • 現に未だに首都の平壌でさえ秘境要素が多いとされる状態に

ドイモイ以降の文学状況

1986-呼応期 捜索の自由,文学と政治,体制批判へ。 1991-模索期 『戦争の悲しみ』…戦争批判! 長編小説は不在だった。 ソ連崩壊による社会主義リアリズムの失墜 欧米現代小説に限らず世界文学へ移行 ノーベル文学賞への関心,世界文学全集 (ワールドカップが盛り上がるようなイメージ) 世代論(例えば1920年代の作品に猛烈に惹かれたり)

インドネシア

マレー語は東南アジアでは一番使える。 人口も日本の2倍ほどで、世界的にも多い(日本同様に、人口の多さは武器) 国土も日本の5倍ほど

インドネシア文学とは何を指すか

・インドネシア語および地方後の文学(ジャワ,スンダ,バリ,中国語) →インドネシア語を、『マレー語』として『国語』として共通語に。 これは国を統一するための政策でもある。 例えば、ジャワ語を母国語認定したらバリはインドネシアではなくなる。

インドネシアと呼ばれるまで

マレー語起源で、ジャワ語やスンダ語などの島嶼部東南アジア共通のオーストロネシア語族 20c初にマラッカ王朝末裔のマレー語による標準マレー語の創出。 1920発 民衆図書委員会(後のバライプスタカ)が『良書』を出版 1928 青年の誓い インドネシアおよびインドネシア語 1945 インドネシア独立宣言 ・隣国マレーシアとの関係 (1920代の『良書』がマレーシア文学の期限,”マレー文学”の両義性

東南アジア島嶼部の文化的中心

マレー(マレー半島,スマトラ島) ジャワ(ジャワ島) イスラム教は偶像崇拝禁止により聖像はないため、コーランへの帰依。 イスラム教といった要素でつながってはいるものの、その文化や歴史の違いは大きい

語りの伝統と文学

・ナラティブとしての文学 ・19c半ば、印刷技術伝来による言語芸術の複製開始 ・宝物だった書物は、読み語られるものへと変容 ・農村を中心に現代に息づく『語り聴かれる文学』 ・近代文学への影響 →語りの意味合いや、書物の価値や役割の変化

複製のチカラ

当然、読者人口を急増させる契機とはなった。 同時に読まれるものであるために識字率も向上。 現代でも書物は全て複製であるし、 人気のテーマパークである例えばディズニーランドも複製である。