前回リアペより
鏡像段階
- 鏡と幼児についての経験、記憶
- 兄弟姉妹との差異気づき
※わからないことをわからないなりに考える大切さ
外国語の習得にも似ている
復習
精神分析批評
子どもを大人にするメカニズム
「‘失敗’した」…… AさんとBさんにとっての‘失敗’は異なる
フロイト
≒写真を見て、撮影者を意識すること
ex) 戦場カメラマンの写真を見て、撮影者の状況を想像し心配する
ジェンダー批評からの異論
ラカン
- フロイト+ソシュール
- 無意識は言語のように構築化されている
メタファーとメトノミー
- メタファーは等価でわかりやすく、語ることができ、満足しやすい(誘惑)
- メトノミーはメタファーに隠れがち
両者の関係を比喩的に示すと、写真がメタファーで撮影者がメトノミーといえる
土産話をする度に物語を付与できないと陳腐化する
ex)ご当地キティ
無意識もメトノミー
いつまで経っても「本質」に辿り着けず、たらいまわしされるばかり
- 「構造」があるだけ
- (欠落感)言い足りない感 = 欲望
想像界、象徴界、現実界
- 幼児の発達期初期段階で自他の区別がつかない状態(想像界)
:チェス駒の名前
チェス駒の気付き
- 自我と無意識のはざまで言語という記号表現を受け入れた結果、欠如が滞留した状態(現実界)
:チェスの進行
大文字の他者
主体は他者とのコミュニケーションによって語る
ex)・礼儀をわきまえた会話における礼儀
・録画していると映像を見なくても満足
差異(他者構築)を伴う三領域
- 人種(ポストコロニアル)
- 労働者階級(マルクス主義)
- ジェンダー
※再考、再認識(修正主義)への手がかり
フェミニズム批評とジェンダー批評
- フェミニズム批評は女性に特化
- 男性と中性:クイア(セクシャルマイノリティ)は入りにくくジェンダー批評の領域か
フェミニズム批評小史
女性嫌悪的な文学実践の暴露
女性自身の文学の発見
理論的前提の修正・見直し
女性による文学の三段階
エミリー・プロンテ、ジェーン・オースティン、ジョージ・エリオットら 英19c作家
婦人参政権、社会主義(19c-20c)
1920s以降 バージニア・ウルフから アドリエンヌ・リッチ、アリス・ウォーカー
反フェミニズム的要素の発見
ex)お父さんの焼いたクッキーのイメージではない
ex) 待つ女性、「女性らしさ」、理想のお姫様像
「ミッキー、ミニー」という順番(決して逆にはならない)
反フェミニズム的な文学の役割
→ 宗主国/植民地
→ 自己/他者 、 能動/受動
ジェンダーの定義
- 生物学的(先天的)な「性別」に対し、社会的・文化的(後天的)に形成される差異
- 「女」はイデオロギー的構造物
ジェンダー批評による解釈
ガイノクリティックス(クリティーク)P.169
ジェンダー批評でできること
- 学問規定再考
- 異性愛の中の男性性
- 非異性愛(同性愛)
ジェンダーとは
排他的な二者択一ではない
(排他的……ex 男ではないから女である)
(ゲイ、レズビアンの他に、トランスジェンダーも含む)
差異の追認
- 「生物学的」と考えている事象の多くが、実は構造主義的ではないか?
- 自分の判断する根拠は いつ・どのように形成されたか、再考する契機
- 結論を出し 追認した場合、例えば観光研究や自分の生き方への大きな影響
構築主義(社会構成主義)
- 社会の構築は言語を通じてのみ行われ、言語に従属することでのみ 主体は成立する
- 主体の集合が社会を成立させるわけでも 社会に外在するわけでもない
- 社会的構築 = 言語的
- 構築主義