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11/06/06/3

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批評理論篇

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前回リアぺより 異化の例を探し、具体的に説明せよ

 ・文学の主要な機能

 ・擬人化

    キャラクターなど

      ex)ミッキー

 ・「観光」そのもの

    食べ物か否か

      ex)日本人にとっての昆虫、犬・猫

        イスラームのムスリムにとっての豚、牛

 ・キャッチコピー、レッテル貼り

 ・まなざし

    賞を取った写真、小学生の絵、自分の絵、美術館の絵

      →まなざしが違う

 ・写真

    リアリズムだと思われがちだが、切り取られたもの

異化(復習)

 ・普段見慣れた事物から、その日常性を'剥ぎ取り'新たな光を当てること

 ・前景化

   ある要素や属性を強調し、読者(相手)の注意を引きつけるように際立たせる方法

      ex)ファッションでかわいらしさを強調

 ・ロシア・フォルマリズムの中心的概念

    異化は芸術の目的

    異化 ↔ 習慣化

間テクスト

 ・インターテクスト

 ・あらゆるテクストは他のテクストを吸収し変形する(クリステヴァ)

 ・作者は作品の中で、先行作品を意識的 あるいは無意識に言及する(ほのめかす)

 ・言語は慣習的な体系、'連想の束'(ソシュール)

    =間テクスト以外通じない?

      ex)時代、年代によって話し方や語尾が変わる日本語

      ex)原発のイメージ 昔…安全 今…危険

        イメージが震災という出来事によって変わった

      ex)その時代に流通しているテクストがある

        間テクストではない語(固有名詞など)をあえてCMに使って

        連想の束に入れる(=覚えてもらう)ことを目的にしたりもする

批評理論篇

 ・伝統(キャノン)の見直し

 ・形式主義批評の流れ

    1910-1920's ロシア・フォルマリズム(異化)

    1930-1950's 新批評(ニュー・クリティシズム)

    1970-  構造主義(開祖 ソシュール)

伝統的批評

 ・道徳的批評

    作者の読者に対する道徳的、教育的なメッセージを読み解く

      ex)イソップ物語

    社会の中の様々な「怪物」を巡る、道徳的、教育的な物語

 ・伝統的批評

    作品を作者の人生の反映と見る

    モデル論

ジャンル批評

 ・ジャンル

    詩、劇、小説

 ・様々な下位分類

    形式的特徴

      バラード、ソネット

    内容的特徴

      パストラル(田園調)

      ノンセンス

フライの神話批評(Myth Criticism)

 ・ノースロップ・フライ(1912-1991)

    カナダの文芸理論家

 ・作品の中に頻出する

    特定のイメージ

    筋のパターン

    登場人物のタイプ

 ・などを「原型」として解説

    春:喜劇 夏:   秋:   冬:   

原型(Archetype)

 ・人間精神(≒集合的無意識)に潜在的に蓄積され、

  神話や夢として現れるもの

 ・フライにとっては、何よりテクスト上に存在

    「原型」の貯蔵庫、法典としての'聖書'

    

新批評と神話批評

 ・新批評

    イメージは、一つ一つの作品それぞれにおいて解釈される

 ・神話批評

    イメージは、「原型」を共有する様々な作品の集合において解釈される

 ・トドロフの批判

    ジャンルは常に隣接するジャンルとの差異によって定義

    言語は差異の体系(ソシュール)

観光のまなざしとは

 ・フーコーの医学的まなざしを援用

    ソシュールの考え方を文学に持ち込む

      ex)これが病気!とわかっているからこそ、

        それ以外の状態を健康だと認識できる

 ・日常から離れたものとして、景色や風景、街並みをまなざすのが観光

 ・こうしたまなざしは社会的に構造化され組織化されている

 ・アーリ:『観光のまなざし』(1995、法政大学出版局)

ロマン主義

言語論的

 ・自然が先か'まなざし'が先か

       “世界遺産”というまなざし

 ・観光文化研究における「ロマン主義的ツーリスト論」

    商業と文化の問題

    テクスト化のよって消費され、商業化される自然(二次自然)こそ文化

 ・ロマン主義による観光のまなざし

    見たいものを見たいように見る

    あるいは見たくないものは見ない

ロマン主義的まなざし観光小史

 ・17c   イギリス貴族

        「百聞は一見にしかず」

 ・19c   中産階級

        教育、教養としての観光

 ・19c以降 ロマン主義的風景

ロマン主義的/集合的

 ・ロマン主義的まなざし

    孤独、隔絶、個人的精神性

    邪魔の入らない自然美、手つかずの自然

    神聖な自然の追求

 ・集合的まなざし

    人が多いのが価値

    行列店やカーニバル的雰囲気

ロマン主義の効能

 ・人々への暗示

    ひとは誰でも自然に感動できる(と社会的に決められた)

 ・産業都市から田園への「物見遊山」の有効性を確立

ロマン主義的孤独とマス化のジレンマ

 ・ロマン主義的価値観が普及すると、

  行くべきところが決まりゲストが集中

    マス化現象 … ロマン主義的環境にダメージ

 ・現代観光における解消策

    まなざしの矛先が柔軟に

    自然観光から産業観光、  観光へ

リアぺ

  ロマン主義的な観光について、例を挙げて説明せよ