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11/06/04/2
観光と文学をめぐる二局面
批評理論の誕生
批評理論の適用範囲
批評理論の流れ
重点の推移
観光研究への批評理論例
物語(ナラティブ:語り:旅)としての文学
スピーチアクト(言語行為)としての観光
読者反応論
読者の「経験」
テクストとその意味
解釈共同体による意味の特定
20世紀は言語の世紀
言語論(解釈論)的転回(Linguistic Turn)〜構造主義へ
二項対立(構造主義)
観光を巡る二項対立の例
ヤコブソンのコミュニケーション論1
言語コミュニケーション6機能図式(伝達モデル)
ヤコブソンのコミュニケーション論2
文学における6つの要素
ヤコブソンのコミュニケーション論3
観光コミュニケーションの機能図式
脱構築と相対化の果て
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観光と文学をめぐる二局面
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狭義のあるいは文字通りの文学
旅行記、ガイドブックまたそれらの総称としてのトラベルライティング
広義のあるいは応用としての文学
文化事象あるいはストーリーとしての観光
それを「読む」ための批評理論:今回の中心課題
批評理論の誕生
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意味を捉え難い特殊なテクストである文学
それを「読む」ための分析概念(思考の道具)の発達
そのときどきの危機対応として「理論」が生まれる
批評理論の適用範囲
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言語論的転回(後述)以降、テクストは世界そのもの
文学だけでなく、観光を含むあらゆる文化事象を「読む」ための武器となる
そもそも文科系の学問は言葉(テクスト)を読むところからはじまる
批評理論の流れ
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前史(-19C)
印象批評、伝記批評
1910年代
ロシア・フォルマリズム
1930年代
ニュー・クリティシズム(新批評)
1960年代
構造主義批評
1970年代
脱構築批評
1980年代-
歴史主義回帰
重点の推移
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作者
テクスト(作品)
読者
コンテクスト(背景)
観光研究への批評理論例
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物語論
言語行為論(スピーチアクト)
読者反応論
構造主義と脱構築
物語(ナラティブ:語り:旅)としての文学
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旅=物語を説明するための「物語論」
文化の中心としての物語
物事を理解する方法の中心
科学的な因果関係の論理より物語の論理が理解を生む
狼少年の話と三段論法(A=BかつB=CならばA=C)
狼少年=嘘つき、嘘つき=信用できない、狼少年=信用できない、と説明するよい、狼少年の話をした方がわかりよい
スピーチアクト(言語行為)としての観光
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観光体験によって促されるもの
事実確認的結果(constative)
「これはこういうものだ」「このような事実がある」
行為遂行(performative) 的結果
「こうせよと促す、唆す」「真実と信じさせる」
観光が行為遂行する事例〜旅行商品として唯一伸びているスタディツアー
ダーク・ツーリズム、ボランティア・ツーリズム等の要素
読者反応論
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読者がテクストをどのように読むか
「読む」には読者が要る
観光研究との親和性の高さ
旅行者が観光地をどのように経験するか
読者の「経験」
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テクストの意味は読者の経験
印象、読後感ではない
テクストによって誘発される反応すべて
むしろ読後の整理された解釈と異なる
それらの反応をすべて人に伝えることは不可能
テクストとその意味
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テクストがそれのみで自立して存在することへの批判
テクストに意味が内在し、読者がそれを取り出すという手順ではない
作者の意図は、意味を止める釘ではない
解釈共同体による意味の特定
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テクストの意味が読者個々人にあるのに、どうして同じような解釈が出てくるのか?
個々の読みと解釈は、特定の共同体の中で行われる
個人に先行する複数の共同体の存在
20世紀は言語の世紀
リンク
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様々な学問分野において「言語論的転回」を経験
社会科学、人文科学は言語の理論なしに成立しない
暗黙の言語理論
言語論(解釈論)的転回(Linguistic Turn)〜構造主義へ
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20世紀の分析的哲学運動より
人間は意識よりも言語の枠組みに捉われている
「哲学的問題は、言語を改良することによって、もしくはわれわれが現在使っている言語をより良く理解することによって解消される」(R.ローティ)
ことばが先か存在が先か
何から出発してものを考えて行くか
意識->言語->情報?
cf.情報論的転回
二項対立(構造主義)
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「〜学」の基底にある
人類学→自然/文化
言語学→音/意味
社会学→私的/公的
観光学→ゲスト/ホスト
ゲスト(旅行客)研究中心の観光学科
ホスト(観光地、地域社会等)研究中心の交流文化学科
ゲストとホストの間(関係)に焦点が当たることも
観光を巡る二項対立の例
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ゲスト/ホスト
自己/他者
他者化
主体/客体
日常/非日常
真正/非真正(ホンモノ/ニセモノ)
居住地/観光地
わたし/あなた
男/女
※前後の優劣、権力関係の探求〜脱構築へ
ヤコブソンのコミュニケーション論1
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言語コミュニケーション6機能図式(伝達モデル)
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コンテクスト(指示)
発信者(主情)
メッセージ(詩的)
受信者(働きかけ)
接触(交話)
コード(メタ言語)
ヤコブソンのコミュニケーション論2
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文学における6つの要素
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背景(時代感覚、地域情報)
作者
作品(テクスト)
読者
媒体(メディア)
ジャンル、様式
(詩、小説、エッセイ、戯曲、日記、フィクション
ノンフィクション、トラベルライティング)
ヤコブソンのコミュニケーション論3
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観光コミュニケーションの機能図式
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コンテクスト(旅行会社、政策・行政、プラニング、余暇、リゾート、まなざし)
ホスト(観光地、地域社会・住民)
メッセージ(観光文化、楽しみ、トラベルライティング、土産物)
ゲスト(旅客)
媒介(交通、情報)
コード(宿泊、真正性、国内・国際観光):トポス
脱構築と相対化の果て
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条件なき歓待(J.デリダ)
相対化の果ての、暫定的な理想状態
事例としての難民、移民
判断基準であり、脱構築化される二項対立
合法/非法
善/悪
自己/他者(それぞれのアイデンティティ)
西洋/非西洋
「観光研究」の学術的根拠となり得るか?
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