サブカルチャーを巡る人の移動
「趣女」と越境
- 「腐女子」と越境
- 米西海岸発の「BLツアー」、池袋乙女ロードや作家との交歓会などを含み、一週間で一人当たり二十米$
- BL系同人誌は、シンガポールやマレーシアでも盛んに出回っている
- ジャニーズファンの中に相当数含まれるBLファン
- 越境的なテイストの促進
- TVドラマ;各々の国の作品を輸出&輸入するだけではなく、互いにリメークし合うように:例、「ホテリアー」(日本版)、「白い巨塔」(韓国版)
- コスプレイヤー;各地の「作法」を互いに取り入れあい、ハイブリッド化
- 脱ナショナルな方向性とナショナルな方向性が一層鬩ぎ合う中で促進される人の移動
東アンド東南アジアのサブカルチャーと相互交流
- 劉徳華 andy lau
- 香港映画界の大スター、「インファナル・アフェア」ほか、約百本の映画に出演
- ジェット・リーらと並び、シンガポールのインド系女性の間で人気高まる
- シャー・ルク・カーン(SRK)
- インド・ヒンディー語映画界の大スター、これまで約六十本の映画出演
- シンガポールの中国系女性の間で人気高まる,「SRKのVCD欲しさに、娘をインド街へ送り込んだ」という中高年女性など
- 中国系とインド系の相互交流
- 長い間、趣味の棲み分けがなされてきたシンガポールやマレーシアの移民社会(例;映画や俳優)
- かっこよさの相互越境;「知らなかった魅力」に出会い、各々の「守備範囲」を越える
- 「本国」に向ける眼差しに変化;中国・インド系ともに「メインランド」出身者を見下す傾向だったのが、中国やインドの経済成長とともに見方が変わる
- インド映画の「洗練」に伴う「本国訪問」への興味、大陸中国への興味も同様
- マレー系シンガポール人の場合
- マレーシアでは多数だが、シンガポールでは少数派
- ボリウッド、ハリウッド、香港と横断的に娯楽を楽しむ
- タミルポップス、インドネシアポップスなどにも親しむ
- 「外国」(foreign)文化という感覚はあまりない、「違う」(different)という感覚なら実感できる(インタビューしたマレー系女性の場合)
- マレーシア映画「SEPET」2004
- 細い眼の意、マレー系の裕福な女子高生と中国系男性(露天商)のラブストーリー
- 二人が出会うきっかけ=金城武、女性監督ヤスミン・マード
- 二人のその後を描く続編もあり
趣民と移民
- 家に帰るとメイドが泣いていた
- 奥様=フルタイム労働者(毎日外へ);メイド=毎日家で家事や子守
- 家にいる間にTVでF4やヨン様にはまり、その影響で奥方も連れ立ちファンの集いに
- 女性と移民その1
- 国際結婚、ロマンス結婚、ライフスタイル移民、「外籠り」in asia
- 「故郷喪失」とコスモポリタニズム、communityの発生と越境性
- 女性と移民2
- メイド=foreign domestic workers
- 先進国の女性が労働市場に出て行く人、家事労働+介護などを、安い労働力=途上国の女性によって手当てするようになる
- 移民の女性化
- 背景=経済成長、少子高齢化、晩(非婚化)
- フィリピン=世界最大の「メイド輸出国」だったが近年は、インドネシアやスリランカ
- 空港発何処へ?
- 人の移動の明と暗;ジェンダーとナショナリティ、そして権力との関係
- 「西洋とその他」「第一世界と第三世界」という二分化
- 文化と越境の今後
- グローバル化で一層多様化する人の移動と移民
- サブカルチャーを巡る人の移動を通じた対話(交流)
- 参考文献
- 「文化を食べる--インド料理を巡る食文化の取り込みとアイデンティティー」
- 「「アジアン」の世紀」
- 「アジアにおける人の移動と労働市場(2006)報告書」
趣都の誕生とおたくの越境
- 主要ガレージキット店舗の移動(97-99)
- ラジオ会館の年代別店舗分布
- 6,7割がオタク系、レンタルボックスのポストモダン性
- 同人誌即売会
- 起源は女性中心、人数比も半数以上を占める
- 一般企業コンベンションと逆のブース配置
- 趣味が資本を上回る例
- 秋葉原
- デザインと場所の想起性;歴史から見る産業の変遷、歴史・地理・行政が絡む
- 販売品目の輸出性
- 近代建築と反する特化性
- アニメの世間的評価
- 宮崎アニメ受賞作と押井守作のヒロイン関係性
- 世間的評価の逆をいく美少女特化型市場
- SFからオタクへの流動
- 建築
- ブルーノ・タウトの拡大解釈化による美意識
- 住宅について