インドネシア文学
インドネシア
- 1地域の特徴:島嶼部(木の世界)
- 2言語・民族:オーストロネシア
- 3地理:湿潤熱帯
-通年多雨
- 4人口・面積:21100万人・190万平方キロ
- 5外文化:インド
- 6宗教:イスラム
- 7植民地化:オランダ1610-1907
- 8民族英雄・独立:スカルノ、1945
「インドネシア文学」とは何を指すか
- インドネシア語及び地方語の文学
- インドネシア語≒マレー語
「インドネシア語」と呼ばれるまで
- マレー語起源。ジャワ語。スンダ語はじめ島嶼部東南アジア共通のオーストロネシア語族
- 20c初マラッカ王朝末裔のマレー語による標準マレー語創出
- 1920s民衆図書委員会(後のバライプスタカ)「良書」出版
- 1928青年の誓い
- 1945インドネシア独立宣言
- *隣国マレーシアとの関係
- 1920s「良書」がマレーシア近代文学の起源
- 「マレー文学」の両義性
東南アジア島嶼部の文化的中心
- マレー(マレー半島、スマトラ島)
- 15cマラッカ王国の宮廷文学
- ジャウィ(アラビア文字)
- ジャワ(ジャワ島)
- 中部ジャワのジョクジャカルタ、スラカルタ宮廷文化
- 民間の影絵芝居ワヤン
語りの伝統と文学
- ナラティブとしての文学
- 19c半ば印刷技術伝来による言語芸術の複製開始
- 宝物だった書物の変容と語り
- 農村を中心に現代に息づく「語り聴かれる文学」
- 近代文学への影響
読者人口の急増期
- 1930s大衆文学(ロマン・ピチサン:10セント小説)
- 1950s-60sインドネシア語の国語化定着
- 1970s-90sポップ小説
- 文学の影響圏
九月三〇日事件
- 1965.9.30
- インドネシア国民のトラウマ
- レクラの社会主義リアリズム
- インドネシア共産党人民文化協会
- 政治こそ最高指令官
- レクラ系作家粛正、投獄
ホリソン・グループ
- 1963文化宣言
- 文芸誌『ホリソン(地平線)』
- 930後文学の政治離れとフィット
- シリアスな作品や実験小説
検閲の時代
- スハルト長期政権(1965-98)の閉塞
- 警察国家の典型
- 新聞、雑誌、の廃刊
- 作品の発禁
- 書き手の職場追放、軟禁、拘留、逮捕、投獄
- 言論抑圧の陰湿化
- 自己検閲の時代でもあった
「改革」による自由化
- 1998スハルト退陣
- 言論統制の終焉
- 突然与えられた自由
- 改革後の文学状況例(『カラム』12,1998)
- 「禁止思想」作品掲載
- プラムディア作品出版紹介
- タプーに触れた作品掲載