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07/06/18

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8章 アイデンティティ、同一化、主体

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主体

主体のマトリクス

個人社会
所与〜人
形成(構築)自己位置

主体についての議論

  • 脱中心化
    • 主体はある力(従属する制度)によって形成されえる何か
  • 従属する制度による違い
    • 精神分析学→主体は心と性と言語のメカニズムが交錯してできた産物
    • マルクス主義→主体は階級的な位置によって決定される
    • フェミニズム→主体の決定には、社会的に構築されたジェンダーの役割が与える影響が大きい
    • クイア理論→異性愛的な主体は、同性愛の可能性を抑圧して構築される

文学とアイデンティティ

  • 物語文学における「運命」
    • 教養小説
  • 文学はアイデンティティ形成のモデルを提供する
  • プロットの例
    • 登場人物が、自分が誰であるか発見する
  • アイデンティティのパラドックスは文学に以前からあるテーマ
    • 所与か構築か(アイデンティティは行為の結果として生起するものの、同時に、アイデンティティがそうした行為の原因としても考えられる)

文学におけるアイデンティティ・パラドックスの解明

  • 個人/集団
  • 独自性と典型性の結合(2章)
    • 何の典型かは提示されないが
  • 文学におけるアイデンティティの追求は個人的で、社会的問題は無視されることも
  • 同一化のメカニズム(モデル提示)による→文学が読者に代理体験をさせる
    • 堕落
    • 教育
  • 表彰か、生産か
    • 言説はアイデンティティを表象するか生産するか
    • 「近代の個人」
    • 真の自己は家族の愛情を通して、それとの関係を通して見出す
    • 18世紀の英語小説より

精神分析学

  • アイデンティティは同一化の過程によって形成される
  • フロイト
    • 他社が提供するモデルによって、主体が他社と同化し、変身していく心理的過程
  • ラカン
    • 6-18ヶ月の幼児が鏡に映った自分を統一体と気づき、ここからアイデンティティが始まる
  • 精神分析の先例はすべて小説のうちにあり
    • 欲望/同一化
    • すべてのものに対する文学

集団的アイデンティティ

  • 重層性を認めるか
    • 政治の本質は友/敵
    • 本質主義/構築主義
  • 周縁(多くの場合マイノリティ)のアイデンティティ
    • 母集団(主流社会)に押しつけることを論証し拒否
    • 母集団の資源に変えられないか考察し受諾

支配的な構造

  • アイデンティティをめぐる混乱
    • 意図的な行動が世界を変えることを論証できない
    • 強制的なパフォーマティブを変形、反復による創造(バトラー)
    • 責任と行為主体を制限するという伝統的思考
  • 行為主体と主体の構造
    • 選ぶ主体の説明と、主体を決定する力の説明
  • サバルタン
    • 声なき民の声
    • アメリカのインド人女性研究者スピヴァク
    • 植民地主義の抑圧か浸透か