前回のおさらい
- プロットとは
- 因果関係を含む出来事(event/accident)の筋書き、骨組み
(例) 夫は毎日泣き暮らすようになった。理由は分からなかっが、妻が重い病気にかかったからだと分かった。
- ストーリーとは
- 時系列
(例)妻が重い病気になった。夫は毎日泣き暮らすようになった。
パフォーマティヴな言語
- いろいろな概念が「理論」の領域に引き込まれて変化をとげていく様子を浮き彫りにしてくれる例を検討
- 理論そのものが必ずしも重要ではない
パフォーマティヴと文学
- 文学言語
- 創造されるもの
- 世界の変容に一助加える〜言葉が先か、言語が先か
- 意味と意図の切断
- 適切な文学とは
- 誰かが興味を持っている
- 構成に波紋がない
- 執筆からパヴリッシュになる
デリダのパフォーマティヴ
- J・デリダ
- 反復可能性
- 引用の一種と識別できる
- テレビ番組の場面転換フレーズ(いいとも、ズームイン...)
- 文学および政治における成功
- 事態に言及し納得させる(叙述)
- 言及した状況を生じさせる----(パフォーマティヴ)
パフォーマティヴとコンスタティヴとの関係
- 発話 事態/言語行為
- パフォーマティヴ/叙述
「秘密はすわる」
- アポリア(袋小路)
言語が世界を作る(デリダ)/世界が言語を作る
バトラーのパフォーマティヴ
- ジャティス・バトラー「ジェンダートラブル」
- フェミニズム/クイア
- アイデンティティーに基本カテゴリーは文化と社会の産物←生まれながらにではなく、周りの影響をうけている
- ジェンダー化された主体ー主体が選ぶものだはない
クイアという「侮辱」
- 侮辱、規範、排除、歴史=行為遂行的
- 方向転換の可能性
重要点と暗示
- アイデンティティーの性格
- 社会的な規範と機能
- 「行為の主体agency」の基本的な問題
- 個人と社会的変化との関係
文学的な出来事の性質
- 一度限りのパフォーマティヴ (オースティン)
- 反復を伴うパフォーマティヴ→規範、歴史をふまえて変えることができる (バトラー)
パフォーマティヴと理論
- 言語の形成力
- 社会(コード)と個々の関係〜条件か反復か
- 行為と叙述の関係(パフォーマティヴ問題)〜組み合わせによるアプローチ
- メディアによる事実とフィクションのあやふや