コメント
妣が国へ
- 2007-10-30 (Tue) 00:55:19 関谷 : 現代のように、まだ海外との接触が一般的ではなかった時代にも、異郷意識というエキゾチシズムが存在していたことが非常に興味深かった。生きづらい現世に対して、異郷とはまさに現実逃避の象徴のようなものであって、そのため異郷とは空想の占める部分が多いものと理解されたのも納得できた。そういった点では、折口さんのいう異郷意識は、今日われわれが抱くエキゾチシズムにも通じるところがあるのではないか。
- 2007-12-17 (Mon) 15:49:54 舛谷? : 「エキゾチック」については折口の「異郷意識」という拠り所があり、折に触れて読み返す機会が訪れるでしょう。
文献
- 折口信夫全集刊行会編(1995-): 折口信夫全集.中央公論社
- 諏訪春雄(1994): 折口信夫を読み直す.講談社[講談社現代新書1230]
- 西村亨編(1998): 折口信夫事典 増補版.大修館書店