FrontPage | 一覧 | 検索 | 更新履歴(RSS) | 新規作成
はてなブックマークに追加 はてなブックマークを表示

13/06/17/3

差分表示


*ヤコブソンの言語コミュニケーション
コンテクストとコードはちがう。コードはメタ言語であり、伝達のツールである。

**メタ言語とは ~スノーデン事件を事例に~
-メタ言語
「ある言語について何らかの記述をするための言語である。それだけでは具体的な利用に関する目的をもっておらず、特定のルールを加えることで具体的な応用として利用可能となる。」(出典:Wikipedia)

-スノーデン事件
CIAの元職員エドワード・スノーデンが、アメリカ国家安全保障局が個人の電話記録やインターネット利用を極秘裏に監視していたという話を暴露した事件。オバマ大統領は、「直接の盗聴はしていない」、つまりあくまで電話番号と通話の長さだけが対象で、通話内容は盗聴していないと弁明した。

-通話内容を聞いていなくても得られる情報
たとえば、最近A社の社長はB社の社長と頻繁に電話している、その電話の後には自身の弁護士に連絡を取っている。このことから、両社は合併を考えているのではないかと推測できる。さらに、A社の社長がB社の社長との電話の後に、A社の全ての重役に電話を掛けた。こうなると、いよいよ合併が確定したのだろうと推測できる。これは、メタ言語によって情報を得たということになる。

*文学におけるコンテクスト
-コンテクスト=背景(時代背景、地域情報)
-コンテクストがわからないと伝えたいことはわかりにくい。
-コンテクストを知らない人も刺激を受けて驚きを感じるのはジャンルや様式のため
-コンテクストを知らない人も刺激を受けて驚きを感じることがあるのは、そのジャンルや様式に馴染みがないため

*観光におけるコンテクストとコード
**観光コミュニケーションの6機能図式 試案(6月版)
                 コンテクスト(地域情報)

ホスト(観光地、地域社会・住民)-メッセージ(観光資源)-ゲスト(旅客)

                 媒介(交通)

                コード(体験)

**観光におけるコード(体験)
-ホスト側の渡し方、ゲスト側の受け取り方が体験としてある (例)「ようこそ」といわれる=自分が歓迎されていることがわかる
-世代の違いがコードになっている

**観光のコンテクストを司るものとしての差異(他者構築)
-フェミズムとジェンダー 男/女
-労働者階級(マルクス主義) 資本家/労働者
-民族(ポストコロニアル~Cultural Studies) 帝国/植民地

*こういった差異をポイント(多くある中の一部、わかりやすくするもの)としてみていくことが、比較的整理された蓄積のようなものをうむかもしれない。

→蓄積された情報がつながることで教養や知識になる。

→情報を整理するために考えることが、何かを考えなおし、認識しなおすための手掛かりになる。(プラスの意味での修正主義)

*批評理論による他者構築1 フェシズム批評とジェンダー批評
-フェシズム批評は女性に特化しているため、男性と中性:クイア(セクシャルマイノリティ)はジェンダー批評の領域になる。

**フェシズム批評小史
-初期 男性文学(主に古典)←女性側からの表現
-第二期 女流文学←男性側からの表現
-第三期 男女という二項対立に疑問を投げかけるような文学(修正主義)

このようにして、フェシズム批評からジェンダー批評がうまれていった。

**第二期、女性による文学の三段階
-フェミニン 女性が書いた段階
-フェミニスト 女性が社会的権利を持った段階
-フリーメイル 女性であり黒人であるといった、差別の対象になりやすい人物が作家として登場してくる段階

**反フェミニズム的要素の発見
-ホームメイド
-ママの役割
-ディズニーのモチーフの一つ(反フェミズム的要素を含んでいるものの、男女ともに気分よくいられる場所=コンテクストとしてはおそらく成功している)
-家父長制

**反フェミニズム的な文学の役割
「男性が女性を教育して手なずける」という意味でフェシズム

*構築主義
-社会は言語によって構築される
-コンテクストはコードによって解釈される

*批評理論による他者構築2 マルクス主義
次回の講義で取り扱う

*批評理論による他者構築3 文化批評
**カルチュラルスタディーズ
-文化的背景における判断を行う
-狭くなく、広く、コンテクストを捉えていく

**カルチュラルスタディーズ(CS)の出現
-系統1 フランス中心の構造主義
-系統2 イギリス中心のマルクス主義 例:Popular Tourism←マスツーリズムはここからきている?

**様々な緊張関係
-民衆文化(回復) 「取り戻す」 スタディツーリズム、ボランティアツーリズム
-大衆(抑圧) 「なんとなく自由にできなくて息苦しいなー」
→民衆の文化は、大衆文化の抑圧から取り戻すために呼びかけ、あるいはパフォーマンスする。

**CS分析≒観光研究
マルクス主義的なCSの見方によって、社会がどんなふうに動いているのかわかる。