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*アウラの喪失
-作品の真正性、歴史の承認など、需要者を感じる重み
-オリジナルが今ここにあるという事実がその真正性の概念を形成
→複製には今ここにあるという特性が欠けているので、複製にはアウラは無いはずだ
*写真とアウラ
-自然の中で憩う者に訪れる一回限りの瞬間、我々は遥かなるアウラを呼吸する。写真は現実からアウラを取り去る。
Ex) アジェのパリ:アジェの撮った“パリ”のイメージを持ってその場に行くのと、イメージを持たずにその場を感じるのでは、得られるアウラが異なる。前者では、写真で感じたアウラを実物を見たときに感じる事が出来ないかもしれないが、後者は一回限りのその場のアウラを得られる。
→観光体験にも当てはまるのではないか?
*映画とアウラ
-映画は現実を見る「まなざし」を形成
-映画の両面 ①前衛芸術;現実を見る傾きを示唆
②プロパガンダ;政治戦略
-映画は知的・判断・反応能力を人が練習するのに役立つ
→練習が悪いわけではないが、こう見るべきという感覚が出来、一回限りのアウラを喪失させはしないか。
*構造主義
-人間文化のあらゆる要素は、記号体系を構成しており、それを支配する統一的な法則がある。(意味の中心)
Ex) 言語;ソシュール 神話;レヴィストロース
※観光にはこれがないのが弱点
*ソシュールの言語理論
-言語は差異の体系である
-言語の各要素を独自的なものにするのは、体系としての言語内の要素と要素の区別(差異)
Ex)新幹線「のぞみ1号」
「のぞみ1号」という名前は、色や形などの物理的特徴の区別を促すものではなく、東京6時発・博多10時55発というように、ダイヤを区別するためにつけられた。
*差異の体系
-明確な境界によらず、段階的なもの(どんなに細かくしても切れない)
Ex)標準色空間
どこからどこまでが何色であるかの明確な基準はない
*ソシュールの言語理論
*ソシュールの名言集
-言語は記号の体系(システム)
-形と意味の関係は恣意的な出来事による
-言語は、言語の外部に存在するカテゴリーに独自の名前を与えられる命名法ではない。
-言語は慣習的な体系(それぞれの連想の束)
-言語学の対象はラング(言語体系)である
-共時的な言語研究が中心
*観光を巡る二項対立
ゲスト/ホスト
主体/客体
日常/非日常
居住地/観光地
- 前者で優劣、権力関係→簡単にくずせる→脱構築
*脱構築
-テクストの構造を分解することではなく、テクストがすでに自らを分解させていること、矛盾した解釈を両立させていることを明らかにする
*ジョルジュ・ブラック
-ピカソと共にキュビズム(現代派)の代表的なフランス人画家
-“私は物を信じない、関係を信じる”
ものを、見たままではなく物と物も関係や繋がりを通して描いた。
→他との比較でしか結局は分からない(=構造主義)
*脱構築と二項対立
-二項対立は並列的対比だけでなく、上下関係という暴力的な階層関係を形成
-二項対立の解体
Ex)男女;フェミニズム、ジェンダー思想
老若;年功序列
*二項対立の解体
-二項を抽出
-二項の上下関係を確認
-上下(階層)関係の入れ替え(逆転)に着目;アポリア(パラドックス)
--毒にも薬にもなるか
--主張と行為に矛盾はないか
--思考できないはずの盲点を思考する困難