FrontPage | 一覧 | 検索 | 更新履歴(RSS) | 新規作成
はてなブックマークに追加 はてなブックマークを表示

12/06/04/3

差分表示


*交流文学論<第08回>

*なぜ抽象的に考える必要があるのか?
-ほとんどのものごとは主観的に考えている
-担い手、状況や背景によって通用しない
--ヤコブソンのコミュニケーション図式
-客観的に考えるために抽象化する
--自分の考えを整理する
--他人に理解させる
--新たなアイデア

*メタファーとメトニミー
-言語は基本的に比喩的
--小説は比喩のかたまり

*比喩の四大転義法
-メタファー(隠喩)*
--目玉焼き
-メトニミー(換喩)*
--たこ焼き・具(一部)で全体を表す
-シネクドニ(提喩)
--親子丼、鶏と卵
-アイロニー(反語)
--皮肉、風刺

--主要なものは上2つ

*記号の三類型p.98
-アイコン→隠喩
--模型、地図、肖像、相似
-インデックス(指標)→換喩
--煙~火事、雲~雨、表示
-シンボル(象徴)→隠喩
--言語、連合

*構造主義ナラトロジー
-フォルマリズム
--統語法的分析
---プロップ
---レヴィ・ストロース
---グレマス
---トドロフ
--すべて網羅しなくてよい

*ジュネットの分類
-ジェラール・ジュネット(1930-)
--フランスの文学理論家
--ジョイス「ユリシーズ」への挑戦
-『物語のディスクール』
--語りの順序、持続、頻度、叙法、態についての物語論
-内的焦点化
--固定内的焦点化
--不定内的焦点化※
--多元内的焦点化

*提示と叙述
-提示
--語り手が黙ってあるがままに示す
--例 小説の中の会話文:何が起こったか
-叙述
--語り手が読者に解説する
--例 小説の中の要約文:何が起こっているか

*物語の時間
-アナクロニー
--ストーリーの出来事潤とプロットの出来事順が一致しない
--後説法:フラッシュバック
--先説法:フラッシュフォーワード、予弁法
---伏線、ほのめかし
---小説のような語り手をもたない映画では難しい(?)
--イン・メディアス・レース
---事件の途中から

*小説の中の時間標識
-年号
-実際の事件
-書籍の引用(間テキスト)
-生年、進学時期

*物語の速度
-省略法
--限定
---それから二年後…
--非限定
-要約法
--速度を速める提示方法
-情景法
--内容と語りがシンクロ
--意識の流れ
-休止法
--語り手による中断、速度ゼロ

*構造主義詩学
-ジャナサン・カラー(1944-)
--アメリカ、コーネル大学教授
--比較文学、文学理論家
-フランス構造主義の翻訳、紹介者

*チョムスキーと生成文法
-ノーム・チョムスキー(1928-)
--アメリカの言語学者、哲学者、思想家
-生成文法の考え方
--人間は生得的に普遍能力・文法(コンピテンス)を備えている

*読者中心の理論へ
-テクストの理論はテクストの側でなく、読者の側にある
-同じテクストを読み、読者毎に感じ方・解釈が異なる 例)p.121
-解釈共同体の存在
-やすりくずp.123
--偶然の結果で取るに足らないもの

*構造主義的転回とは
-人間中心主義への異議申し立て
-言語が現実を反映するのではなく、言語が現実を生みだす
-原則、体系を発見しようとする野心
-コペルニクス的転回を含め、すべての「化学」は構造主義的

*描写と語りp.112,p.126
-描写/語り
‐どちらを優勢とみるか?
‐構造の解体へ~脱(ポスト)構造主義

*ポスト構造主義早わかり
-二項対立には前後で優劣(権力関係)があるが、それは本当か。また、本当に二つに分かれるか
-自身の誤りに突如気づく構造主義者
--ゲスト/ホストetc.