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12/05/14/3

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*交流文学論<第05回>
*複製技術時代の芸術作品(復習)
-機械複製時代とも
-コンピューター、ネットのない時代に先見性
-''オリジナルとコピーの差異の消失''
--「創造と受容の結合」

*技術は芸術をどうするか
-技術革新''(写真と映画)''が芸術作品をどうするか
-商業化による価値低下(アドルノ)

*アウラの喪失
-「作品の真正性、歴史の承認、滅びていくのは作品のアウラだ」
--この需要者の感じる重みこそが''アウラ''
-「オリジナルがいま、ここにあるという現実がその真正性の概念を形成」
-「いま、ここにあるという特性が複製には欠けている」

*写真とアウラ:アジェのパリ
-「自然の中で憩うものに訪れる一回限りの瞬間、我々ははるかなアウラを呼吸する」
--観光経験、季節の変化...国民性?
-「写真は現実からアウラを取り去る」
-アウラなき世界を写したアジェ
--アジェ...オールドなパリ、失われた風景を残した写真家

*映画とアウラ
-映画は現実を見る「まなざし」を形成
--≒'''映画は現実の比喩'''
-外科医/呪術師~撮影技師(映画監督)/画家
-映画の両面
--前衛芸術
--プロバガンダ(→特定の思想によって個人や集団に影響を与え、その行動を意図した方向へ仕向けようとする宣伝活動の総称)
-「映画は、、、知覚・判断能力を、また反応能力を、ひとが'''練習することに役立っている'''」
*構造主義
-人間文化のあらゆる要素は、記号体系を形成していてそれを支配する統一的な方法がある(意味の中心)
-言語:ソシュール、神話:レヴィ・ストロース

*ソシュールの言語理論
-フェルディナン・ド・ソシュール(1857-1913):スイスの言語学者
-'''言語は差異の体系である'''
--言語の各要素を独自なものにするのは、体系としての言語内の要素

**差異の体系
明確な境界によらず、段階的なもの

*ソシュール用語集
-言語は'''記号'''の体系(システム)
-形と意味の関係は'''恣意'''的な約束ごとによる
-言語は、言語の外部に存在するカテゴリーに独自の名前を与える'''命名法ではない'''
-言語は'''慣習的'''な体系~それぞれの'''連想の束'''
-言語学の対象は'''ラング'''(言語の体系)である
-共時的な言語研究が中心

*構造の事例としての比喩
-言語は基本的に比喩的
--小説は比喩のかたまり
-「文字通り」と「比喩的」には区別がない
-比喩(特にメタファー)は基本的なものの知り方の一つ
--例:人生は旅である
-完全に一致せず、不調和感は否めない
--立ち止まり考えさせる、文学的な力と評価の源泉の一つ

*比喩の四大転義法
-メタファー(隠喩)*
--目玉焼き
-メトニミー(換喩)*
--たこ焼き
-シネクドニ(提喩)
-アイロニー(反語)

--主要なものは上2つ

*表現とメッセージ
-形と意味
-意味するものと意味されるもの
-シニフィアン(前者)とシニフィエ(後者)
-前者を考察するのが記号論的

*私は物を信じない、関係を信じる
-ジョルジュ・ブラック(1882-1963)
--フランスの画家、ピカソとともにキュビズム(近代派)の代表
---リンゴとナイフが置かれている、その関係を見る

以上