差分表示
- 最後の更新で追加された行はこのように表示します。
- 最後の更新で削除された行は
このように表示します。
*交流文学論<第06回>
*芸術鑑賞の態度
-気散じ、くつろぎ
--感情移入、ステレオタイプ、まなざしに沿うことで生まれるアウラを''逸らす'' ex.アンチクライマックス
--エリートや知識人から、大衆が母体となる
--写真や映画など新たなイメージの経験
*大衆を複製するメディア
-ニュース映画の群衆を追う鳥瞰
-ファシズム下の芸術としての政治~耽美主義~戦争へ
-「想像の共同体」へあと一歩
--国民は(メディアによって)イメージとして心の中に想像されたもの[アンダーソンのナショナリズム研究]
*構造主義
-人間文化のあらゆる変異は、記号体系を構成していて、それを支配する統一的な法則がある(意味の中心)
-言語:ソシュール、神話:レヴィストロース
*言語とは
-記号の体系(システム)
-言語記号の恣意性
--気まま、自分勝手、結びつきが存在しない
--語源研究のナンセンス
*記号とは
-(単語など)=形+意味
-形
--意味するもの(signifiant機能)
-意味
--意味されるもの(signifie初期
-形と意味の関係は恣意的な約束事による
*形と意味の分かれ方
-音(形)が違うと意味(思想)が違う
-カテゴリー(範疇、分かれ方)の違い
--慣習的、恣意的で言語ごとにずれる
-言語は、言語の外部に存在するカテゴリーに独自の名前を与える「命名法」ではない
-言語は形の体系であり、概念の体系
--慣習的な体系~それぞれの連想の束
*関係性の二つのタイプ
-同義語・系列的関係
--互いに置き換え可能な要素の間の対比
-連辞的関係
--つながること(結合)がでいる要素の間の関係
*わたしはものを信じない、関係を信じる
-ジョルジュ・ブラック(1882-1963)
--フランスの画家、ピカソとともにキュビズム(近代派)の代表
*構造主義的マルクス主義
-構造主義
--行為と発話が生み出す意味の体系は無時間の自己規制システム
-マルクス主義
--体系は歴史的で変化し、矛盾をはらむ
--※構造主義的を超越~アルチュセールのポスト構造主義
--→作家のイデオロギーを超える文字 p.75
*イーグルトンとジェイムソン
-イーグルトン(1943-)
--イギリスの評論家
この講義と筒井康隆「文学部唯野教授」の主要参考文献である「文学とは何か」(1996)
*イデオロギーとは何か
-イーグルトン
--政治的教義ではなく、生きた経験を''個人''が描く心的表現の''体系''のすべて p.80
-ジェイムソン
--すべてのイデオロギーは''封じ込め''の戦略、、、歴史そのもの p.88
*構造の事例としての比喩
-言語は基本的に比喩的
--小説は比喩のかたまり
-「文字通り」と「比喩的」には区別がない
-比喩(特にメタファー)は基本的なものの知り方のひとつ
--例:人生は旅
-完全に一致せず、不調和感は否めない
--立ち止まり考えさせることが、文字的な力および評価の源泉の一つ
*記号の三類型
アイコン→隠喩
インデックス(指標)→換喩
シンボル(象徴)→隠喩
*二項対立
-言語使用の基底にあるもの
-対をなす対立物のパターン
-規則のセットを弁別できるのが言語運用の能力
-音素だけでなく、意味一般にも
-人間の慣行の基底に存在する差異の体系(レヴィストロース)
*観光を巡る二項対立
ゲスト/ホスト
自己/他者
主体/客体
日常/非日常
居住地/観光地
わたし/あなた
(前後で優劣、権力関係)