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執筆要項

差分表示


*目的
-表記と体裁を統一する。
*区分の仕方(統一されていればa,bどちらでもよい)
-a.章は「I II…」節は「1 2…」などと数字をふり、必ず表題もつける。「はじめに」「今後の課題」(むすび)には数字をつけない。節以下を細分する場合はi.ii…などを適宜もちいる。
-b.章-節-条-項などと半角ハイフン区切りで1-1、1-1-2、1-1-3-1のように区分する
-ab共通.区分表記と本文の間は行開けしない。節以下の区切れは一行開けだが、章の区切れはページ区切りを挿入してもよい。
-論文名には英語の題目を付記する。なお英文については担当者の責任で変更を加えることがある。
*数字・年号の表記
-半角の洋数字を並べ、適宜カンマ(,)を入れる。
-ひとケタの数字は全角でも構わない。
--〔例〕1,683人
*注・文献の記し方
-注番号は(1)から起こし、本文中の当該部の右側肩につける。注は各ページのフッタに一括して置く。
-通常、ワードの脚注機能(挿入メニュー)を使い、各ページの最後に入れる。(巻末でない)
-文献の記し方はFAQ[[注のつけ方]]に従う
-文献の記し方は書式は[[大学教育開発・支援センター https://www.rikkyo.ac.jp/about/activities/fd/cdshe.html]]のMaster Of Writing-7.文献表の書き方に従う。
*図・表
-図、表は原則として本人原稿をそのまま掲載する。本文のままとし、別紙からの挿入等、編集作業は行わない。
-図・表とも論文ごとに一連番号をつける(図1 図2…、表1 表2…)。また番号だけでなく表題をつける。
-図・表は作成の際に使用した資料・文献を明示する。FAQ[[図表の作成]]も参照のこと。
*引用
-一行以内の場合は改行せずに「」囲みで。二行以上に渡る場合はインデントを使って行頭一文字ずつ空ける
*体裁
-A4横書き、用紙縦使い
-余白:ワード標準のまま(上35mm,左右下30mm)
-行数:ワード標準のまま(行数のみ指定32行)
-フォント:本文明朝10.5p、タイトルゴシック12p、氏名明朝11p、見出明朝11p
*校正
-標準的な[[校正記号]]を使用する。
-本人以外に1-2名が担当し、入朱後に本人が修正する。

*NGワード集
-学術的に文章を書く場合、不適切な表現・言い回しがあります。卒論などを書く際は参考にして下さい。
 
-主観的な表現
--「ついに」「とうとう」「ようやく」などの表現には、筆者の期待感が含まれているためNGです。
---×「XX年、ついに奴隷制度は廃止となった。」 → 〇「XX年、奴隷制度は廃止となった。」
--数量が多いか少ないかは筆者の主観的判断なのでNGですが、過去最多など客観的事実であればOKです。
---×「その活動には、1万人という多くの参加者が集まった。」 → 〇「その活動には、これまでで最も多い1万人の参加者が集まった。」
--美しいか否かは筆者の主観的判断なのでNGですが、美しさに関する発言が存在し、それを取り扱うのであれば、OKです。
---×「この作品で描かれている花は美しい。」 → 〇「この作品で描かれている花に対し『美しい』との感想を述べる鑑賞者は多い。」
--「ほとんど」「大半」など数量があいまいな表現、および「~程度だった/に過ぎない」のように数量を評価する表現はNGなので、具体的数値のみを記述して下さい。
---×「大統領を支持する者などほとんどいなかった。」 → 〇「大統領を支持する者は、世論調査によれば5%であった。」
 
-あいまいな表現
--同じ言葉でも人によってイメージや定義が異なるので、より明確に記す必要があります。
--時間(最近、近ごろ)、場所(XX地方)、人の属性(若者、お年寄り)などの表現する場合は、特に注意が必要です。
---×「最近、都会の若者の間で、病気がはやっている。」 → 〇「2014年3月以降、東京在住の高校生と大学生の間で、病気がはやっている。」
 
-表記の不統一
--名称
---同じものを指し示すのに、表記が不統一だと読者が混乱する(別物だと思ってしまう)ので、統一すること。
---例: ×「ソ連、ソ連邦、ソビエト、USSR、CCCP」(いろいろ出てくる) → 〇「ソ連」(この表現以外は使わない)
---例外: 引用部分で、引用元の筆者の表現と自分の表現が違う ←やむを得ない
---例外の例: 「福島によれば、イスラム金融は『イスラームに反する要素を排除した金融システム』(福島2014:10)と定義される。」
--文末表記
---「~です」「~である」「~だ」などがあるが、論文内で混在させると読みにくい。
---「~である」か、あるいは「~だ」で統一する。
---×「今日は晴れです。明日は雨だろう。」 → 〇「今日は晴れである。明日は雨であろう。」
---だからといって、「~である。~である。」と続くとくどいので、適宜、表現を変える工夫を行う。
---×「今日は晴れである。仕事を行うには適切である。」 → 〇「今日は晴れである。仕事を行うには適切な日といえる。」
 
-言い回し
--論文では硬い表現が好まれますが、普段使わない分ミスを犯しやすいので、注意して下さい。
---×「的を得る」 → 〇「的を射る」
---×「違和感を感じる」 → 〇「違和感を覚える」
--必要以上に漢字を使用しない。
---×「この活動は、1ヶ月に亘って行われた。」 → 〇「この活動は、1ヶ月にわたって行われた。」
--話し言葉ではなく適切な書き言葉を使用する。
---×「~っていう」「そんな中」「やっぱり」「AだしBだ」 → 〇「~という」「そのような中」「やはり」「Aであり、またBでもある」
--書き言葉といっても、ネット上やSNSで使用されている書き言葉ではなく、より硬い表現を使用すること。
---×「とゆう」 → 〇「という」
 
-一人称
--基本的に論文中では、論文の筆者を一人称で書き表すことはしません。つまり、一人称を主語とする文章は書かないよう注意が必要です。
---×「私は、この事実は大学の将来にとって重要だと思う。」 → 〇「この事実は、今後の大学の経営方針にとって考慮すべき要素である。」「大学は、今後の経営方針を決定する上でこの事実を無視できない。」
--どうしても一人称を使用せざるを得ない場合は、「私」ではなく「筆者」を用いる。
---×「私は、1か月間現地調査を行った。」 → 〇「筆者は、1か月間現地調査を行った。」
--読者の中には、筆者と異なる立場・属性の者がいる可能性もあるので、不用意な表現は避ける。
---×「われわれ日本人は~」 → 〇「日本人は~」
 
-議論の進め方
--論文は推理小説(最後まで読んで初めて筆者の言いたいことがわかる)ではないので、先に「ネタばらし」をすること。
--「~か? ~である。」のように、疑問文とその回答を繰り返すような書き方は、読みにくく、無駄に字数を稼いでいるとみなせるのでNG。論理立てて書くこと。
---×「なぜ立教大学は新座市にキャンパスを開設したか? それは、それに値する理由があるからである。では、その理由とは何か? 一つ目はAである。では、二つ目は何か? それはBである。他に理由はないか、あるとすればそれは何であろうか? 実は、Cが3番目の理由である。」 → 〇「立教大学が新座市にキャンパスを開設した理由は、3点ある。すなわち、A、B、Cである。」
 
-読者との距離感
--読者は、「その論文の内容に関して周辺・関連知識はあるものの、内容そのものについては、筆者よりは知識が劣る」といったレベルを想定して下さい。
--書き方は、概要については「既にご存じでしょうが念のため確認する」、詳しく論じる部分は「可能な限り説明します」という立場に立って下さい。
--筆者が読者に直接呼びかけるような表現は不要です。
--行間から「私の方が詳しいから、みんなに教えてやろう」というニュアンスが滲まないように気を付けましょう。
---×「Aは例えるならばBのようなものである、と私が言えば、読者でも想像できるだろう。」
---×「賢明なる読者諸氏はすでにご存じとは思うが、~」
---×「このようなインタビューが可能となったのは、私が『外国人として最も信頼できる人物』との評価を現地の人びとより勝ち得た結果であり、他の研究者では調査不可能であると、一言申し添えておこう。」
--逆に、読者に気兼ねするあまり断定的な物言いを避けてしまうことがあります。主張すべき点、強調すべき点は、遠慮しないではっきり言いましょう。
---×「立教大学が新座市にキャンパスを開設した理由は3点ある、と指摘することが可能かもしれないと言ったとしても、それは決して言い過ぎではないかもしれない。」
 
-記号の使い方
--「 」: 会話。他の文章の引用部分。雑誌論文のタイトル
--『 』: 本・曲・映画等のタイトル。「 」内でさらに「 」を使用する場合
--下線や傍点は、原則とし使用しない。