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14/12/02/3

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サブゼミ報告

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ICT

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イスラエルの観光、イスラエルについてまとめ

グロスタ

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授業内容

12/02の発表者は 土佐、町田、窪田沙でした。

土佐嘉孝 パク・ミンギュ「ありがとう、さすがタヌキだね」(パジュ、2005)

作品概要  ウォール・コミュニケーション社のインターン社員として過酷な労働環境のなか、仕事を始めてから4ヶ月となる僕は、上司であるソン班長に頼まれて、パソコンのとあるプログラムを実行した。それは一匹のタヌキを操作して遊ぶ古いゲームだった。すると仕事もそっちのけでゲームに没頭するソン班長は次第にタヌキのような容姿となり、周囲から完全に無視され、仕舞には会社を去ってしまう。それ以降もタヌキが酔いつぶれた僕をホームレスたちの住む地下鉄の駅へ連れて行ったり、大学時代のバンド仲間であるBから自分がタヌキになること告げられたり、突如目の前に現れたUFOからタヌキが現れたりと、僕は様々な形でタヌキと出会っていく。そんなある日、僕は「会社の正社員登録の件で話がある」と言って人事部長から呼び出される。部長は50歳を過ぎた男色家で僕のことを贔屓にしているらしく、僕はサウナで部長からセクハラを受ける。僕は黙って部長に言われた通り、ちょっとだけ我慢する。そして部長が去った後、浴場の床にへたり込み、寂しさに耐えかねて泣いている僕の背後で、垢すりを持った巨大なタヌキが立っていた。タヌキはすべてを見ていたような、またすべてをわかっているような表情で僕に向かって頷き、僕の背中を流した。僕は感激で涙を流しそうになるのをこらえ精一杯言った。「ありがとう、さすがタヌキだね」。

町田恵 ソット・ポーリン「ひとづきあい」(プノンペン、1969)

作品概要 主人公のヴァンナー君は人付き合いがとても苦手な青年。ある日、恋心を抱いているサリーという女性に他の人から孤立していて寂しいと打ち明けるが、それはひとづきあいができないからだと言われてしまう。サリーはそれは呼吸と同様にできる簡単なことだというがそれができないヴァンナー君は職場のみんなのおでかけに混ぜてもらうことに。皆の様子を観察するが、最終的に、「ベトナム人に棒で頭を一撃された魚みたいだ。とんでもないな。」という感想を持つ。それでも意中の女性、サリーにからかわれないようにと会話に参加する。実際に会話に参加してみると、隣に座っていたリナーとの関係が「すっかり出来上がった」。それを見たサリーはとげとげしい態度に。目的地のビーチでサリーに自分の内面にある深い気持ちを打ち明けるが、サリーに「なんなの?全然わかんないわ」と言われてしまう。そこで軽い「ひとづきあい」にシフトチェンジすることに。めでたくサリーとのつきあいも完成するのだった。

窪田紗帆 オカ・ルスミニ「時を彫る男」(1996)

作品概要 バリ島の社会階層のもっとも高いカーストであるブラフミン階級に生まれた盲目の彫刻家のコバッグを主人公とする話であり、彼は、父親の犯した罪と引き換えに、盲人として生まれたが、彼には他人が決して持たないものが与えられていた。それは、触覚や嗅覚を頼りに独自の審美観を創造し、乾いた一塊の木を、美術評論家たちを魅了する芸術作品に変えることができる才能である。家族は、彼の妻として誰もが美しいと称賛する兄嫁の妹を勧めるが、コバッグはそれを拒否する。そして彼は、ルー・スレンギという誰も美しいとは言わないであろう身体障碍者の召使いを妻として選ぶ。その選択に、長年コバッグに仕えていたグブレッグは、衝撃を受け倒れてしまう。