小木曽さんと大橋さんの購読の発表でした。
小木曽さんはトーベ・ヤンソンの「狼」 大橋さんはルイサ・バレンスエラの「旅」 についての発表でした。
小木曽さん
「狼」
作品概要 著者はトーベヤンソン この物語はどこか気の弱い女性作家と、危険な獣を見たいとやってきた日本人作家のシモムラ氏が、通訳を交えながらぎこちない身振りと表情でやりとりをする場面から始まる。女性作家はシモムラ氏による「意識的に、剛胆に、比類なく抒情的に」ほんの数本の描線で描かれた狼を見て、彼に生きている狼を見せなくてはいけないと感じ、彼とフェリーに乗って動物園を案内する。シモムラ氏は山羊の群れや雪豹、茶色い熊には興味を抱くことはなかったが、白熊には関心を示した。しかし写生帳を出すことは無かった。狼を見つけたときシモムラ氏はようやく激しく興味を示したのである。シモムラ氏に獣を見せるという任務を果たした女性作家は、狼を無事に捉えることができたシモムラ氏がどちらの狼を描くのか、つまり彼がその眼で捉えた狼なのか、それとも彼が頭の中で捉える狼なのかという疑問を投げかけたところでこの物語は幕を閉じる。
来週は休校。 再来週はゲストスピーカーの先生による「中世の旅」についての講義です。