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13/04/22/3

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講義内容

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20世紀は言語の世界

 ‐様々な学問分野において「言語論的転回」を経験
 ‐社会科学、人文科学は言論の理論なしに成立しない

批評理論の観光研究への適応例

  • アーリ『観光のまなざし』より
  • ものを考えるには
  •  -何を根拠にするか?

     -どの枠組みで考えるか?

  • 観点識別のためのヤコブソンのコミュニケーション模式
  •  -ロシア・フォルマリズムであり、

     -二項対立、構造主義、ポスト構造主義 の先触れ

ヤコブソンのコミュニケーション論1

  • 言語コミュニケーション6機能図式(伝達モデル)
       コンテクスト(指示):環境、背景
       発信者(主情)―メッセージ(詩的)―受信者(働きかけ)
      コンタクト:接触(交話)
       コード(メタ言語)

ヤコブソンのコミュニケーション論2

  • 文学における6つの要素
      背景(時代感覚、地域事情)
      作者―作品―読者
      媒体(メディア)
     ジャンル・様式(詩、小説、エッセイ、戯曲、フィクション、トラベルライティング)

ヤコブソンのコミュニケーション論3

  • 観光コミュニケーションの機能図式
     コンテクスト(旅行会社、政策・行政、プランニング)
     ホスト(観光地、地域社会、住民)―メッセージ(観光文化、楽しみ)―ゲスト(旅人、ツーリスト)

   媒介(交通、トラベルライティング?、ガイドブック):メディア

   コード(宿泊?、まなざし、非日常、真正性、国内・国際観光):トポス(場)

  • 観光コミュニケーションの機能図式における諸問題
    • 宿泊の在り方→コードか否か(コンテクストをつくる側or宿泊ランクはコード?)
    • マスツーリズムにおいては旅行会社はコンテクストと成り得るが、現代においてはそうではない。
    • 等々...

読者への喚起 P12~

  • 情緒的要素(f)は、間接的経験である限り、実生活の直接経験とは異なる。(バーチャルリアリティー)
  •   →情緒の上々燗

  • 読者経験と実態権だけでなく、小説の中に読まれる小説をはめ込む「入子型」の試み:メタフィクション

間接経験の自由 p14~

  • 読者の自意識や現実の利害から切り離されているから
  • 道徳からの開放と非人情趣味

用語

言語論的転回(Linguistic Turn)

  • 人間は意識よりも言語の枠組みに捉われている
  • 言葉が先か理論が先か
  • 何から出発してものを考えていくか
  • 意識→言語論的転回→情報論的転回?

メタフィクション

  • 語り手が透明でなく、全面に現れるような物語
  • 作り手が示されることから、作品がつくりものであることが露出になる