各自ITパスポートの勉強を進めること ランチミーティングでの発表の準備を各自すすめる
論文の著者は長年研究しているため、私たちにはわからない単語がよく出でくるので、レジュメ担当者は単語をよく調べること。次週は市川先生の論文に対するコメントから。
前回の続き ・都市へ移動した人々の仕事がないので、国が公共事業などで雇用を増やすべきなのでは?→公共事業は予算的にも簡単に増やせるものではない。それよりも外国企業がパプアニューギニアに投資したいと思うように、労働者の教育をすすめ、どこでも電気が通っている状態にし、作った製品の運輸経路をどうするのかを考えるほうが現実的。 ・地方に住む人々にとって都市は魅力的。それは成功している人が都市に多いことやテレビなどで都市の様子をみることによるものであり、雇用があるかないかには関係のないこと。 ・経済成長に関して、タイやマレーシア、インドネシア、フィリピン、ブリックスなどではテイクオフ理論という、低開発状態から飛び立つきっかけをどうするかというのを国が力を入れていたが、パプアニューギニアではそのような動きはない。韓国では朴正煕、マレーシアではマハティール、シンガポールではリークアンユー、フィリピンではマルコスによる開発独裁が行われたがそれもない。
・植民地時代のプランテーションでは機械を使えない作業が多く、たくさんの労働力が必要だった。そのため中国やインドなど人口が多く仕事が足りない国から労働力が足りない国へ移動するようになった。閩粤(びんえつ)、四邑、客家、潮州、海南から多く人の移動が生じた。出身地域は移民先によってばらつきがある。 ・移民している人はなぜ中国人が多いのか?→実際はインドからも印僑としてたくさんのひとの移動があった。代表としてガンディーは南アフリカで弁護士活動をしていた。またインドにはアジア人らしい背が低く屈強そうでない人々とは異なるアーリヤ系の民族もいたため、イギリスの傭兵としても人の移動があった。中国人が多い理由として、清の時代に政治が安定し、人口が増えた。さらに華僑の主な出身地である中国南部では米の生産が多かったため人口増加に拍車をかけた。人口増により仕事がなくなった人々は仕事を求め外国へ移動していった。華人は移民先で会館をたくさんつくりコミュニティーを大事にしている。そして経済的に成功している人が多いため移民先の人々との対立もよく起こる。