映画のテーマ
自然保護と開発
二項対立:伝統/近代、農村/都市、タイ/マレーシア
舞台
マレーシアの東海岸、タイ国境に近い架空の街ブノハン。行政区画で言うと、クランタン州のあたりに位置する。
タイは上座部仏教の国であり、マレーシアはイスラム教の国である。そのため両方の宗教が混ざり合うこの地域では、抗争が起こりやすい。マレーシアのブノハン出身のボクサーであるアディルが命を狙われることになったのは、タイで行われた試合において、負けなければならなかった試合に勝ってしまったからである。
オープニングシーン
- 実際の場面からテレビの中の世界への移行←作られた世界を意識させる構成
- 映画の冒頭、父親とダガーが同じ家の中にいるのに対面しない←二人は違う世界を生きていることの示唆
ラストシーン
- ヤーと少年の対話。「自然に還れ。」←父親の意識が少年に乗り移っている。「開発を許すな。」
- バカーの父殺しは、全てワヤンのスクリーンの裏で行われた←スクリーンを出ない、ワヤンの一場面であることの暗示
- 少年~血←ラストシーンがオープニングシーンと繋がっている