前回のリアペ:自己同一性は他者を抑圧
→他者と違うからこそ自己。他者を絡めないと自己は現出しない。
他者は自己の踏み台。
前提としてのソシュール言語学
- 言葉は差異の体系である。
前提:世界が言葉で出来ている
→世界は差異で出来ている
→名前(全ての言葉)と本質は全て恣意的
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しかし我々は“らしさ”を求めて、そこに情報を集めてしまう。= 構造(構築)主義
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二項対立をつくり、細かく見ていくと逆転している。= 脱構築
中心や保証はない
- 西欧思想は中心原理に頼ってきた。Ex存在、本質
- 西欧思想に共通する言葉の優劣 話し言葉>書き言葉→なぜ話し言葉が優れているのか
構造の事例としての比喩(=らしさ)
- 言語は基本的に比喩的
- 「文字通り」と「比喩的」には区別がない。
- 比喩は基本的なものの知り方の一つ ex 人生は旅
- 完全に一致せず、不調和感は否めない:立ち止まりさえする文学的力と評価の源泉の1つ
比喩の四大転義法
- メタファー(隠喩)* ex 目玉焼き:形の類似
- メト二ミー(換喩)* ex たこ焼き:具(一部)で全体を表す
- ミネクドキ(提喩) ex 親子丼 :鶏と卵という関係性
- アイロニー(反語) :皮肉、風刺
記号論とは
- ソシュール言語理論の発展・応用系
- 言葉だけでなく、言語に関わる全ての事象に構造主義が適応される研究方法
表現とメッセージ
- 形と意味
- 意味するもの(シニフィアン)と意味されるもの(シニフィエ)
- 前者を考察するのが記号論的(ロゴス中心主義は後者を考察)→本質よりも関係が重視される。
Ex ジョルジュ・ブラック “私はものを信じない、関係を信じる”
脱構築×3!!!
- 二項対立を見つけ、当てはめ壊す ex マトリクス:二項対立×2
Ex 文化(文化/非文化) / 芸術(芸術/非芸術)
→二項対立が既に存在する言葉どうしによる二項対立を、細分化して見る事で何が言えるのか。