オリエンテーション
講義内容
文学理論の重要性
- テクストを“読む”ための“分析概念”(思考の道具)。
- あらゆる文化事象を読むための武器となる。
物事の捉え方の変化
- 以前は意識で物事を捉える時代であったが、次第に言語で物事を捉える時代へと変化していった。現在は情報で物事を捉える時代(情報論的転回)とも言われているが、この講義では言語で物事を捉えるという概念(言語論的転回)までを理解していればよい。
用語
「言語論的転回」(Linguistic turn)
- 意識で物事を捉えるのではなく、言語の枠組みで物事を捉える。“机”という概念がなくなった途端、そこに「机」はなくなる。そこにあるのは、単なる脚の付いた台である。
ポストコロニアル文学
- 使用言語、筆者の民族、テクストが書かれた地域が同一でない。その交流要素が高く評価されている。
国文学
- 使用言語、筆者の民族、テクストが書かれた地域が同一。交流要素が含まれていないと信じられている。