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13/01/21/3

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交流文学論2〈第14回〉

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中国語の定着

「ロイヤル・ファミリー」、リー家の教育

  • 英語家庭
  • 初等、中等教育は中国語
  • 高等教育は英語
  • 多民族社会の諸事情は「シンガポーリアン=英語」さえ許さない。

シンガポール華語文学再考

  • 70%以上が華人(中国系民)であるシンガポール
  • 話し言葉は広東語、福建語などの方言だった。
  • 書き言葉は共通
    • ほかの中国圏同様、漢字は紐帯

中国語文学の潮流

  • 中国、台湾、香港、マカオの中国語国語世界
  • マレーシア、シンガポールなどの中国語民族語世界
  • 中国や隣国マレーシアから情報、人の流入(移民や留学生)

シンガポール在住作家丁雲

  • 開高健記念アジア作家講演会シリーズ16
  • マレーシアからシンガポールへの放浪
  • 作品テーマ
    • 故郷(民族問題、都市化)
    • 異郷(シンガポール)
    • 現代史(労働運動、マラヤ共産党)
    • 宗教(キリスト教に改宗)

生活の糧としての文学

  • 東京23区と同面積の都市国家
  • 日本を除くアジア各地、「文学」で自活できない
  • 作家専業は退職者や主婦(夫)
  • ほぼ全員が兼業作家

文学はどこに

  • 逐次刊行物
    • 日刊紙は、英語、中国語などの新聞が一つのビルに統合。
    • 別刷りの文学ページ「文芸副刊」も純文芸系は『職合早報』の「文芸城」のみ。
    • 文芸団体の同人会誌の他、出版社による文芸誌なし。
    • 海外への投稿
      • マレーシア、台湾、香港、中国や他の華人世界

「世界華文文学」の一環としてのシンガポール華人文学

  • 教育省と主要三文学団体(文芸協会・作家協会・錫山文芸中心)の『シンガポール華文作家伝略』によると、540名。
  • 物故作家100名を除き、団体に所属しない作家を加えると、およそ500名の華人作家が現役。

華人文学と日本

  • 華人文学の主要テーマの一つである日本。
  • 「五尺にも満たないチビ瓜が、両手を腰にあてがったまま、ぶらぶらとアヒルのように歩きまわり、ガアガア怒鳴っていた。もう一人は、逆にほとんど口を開かず、濃い眉毛の奥にはめ込まれたトビ色の小さな目で、悪辣そうに様子を窺っていた。」(苗秀『残夜行』(めこん))
  • 「昭南」駅で検問中の日本兵の様子

軍国日本をどう読み解くか

  • 1942年から45年の「三年八ヵ月」は、シンガポール(昭南)の日本軍政時代。
  • 新興国にとって重要な国民史の一齣
  • 国立文書館のオーラルヒストリーセンターも日本軍政期の記録から。
  • 翻訳作品
    • 前期「残夜行」
    • 「シンガポール華文小説選」
    • 「マレーシア抗日文学選」
    • 画文集「チョプスイ」