交流文学論<第09回>
ソシュールのポスト構造主義(P95)
- ラング(言語体系)/パロール(個々の発話)
- 差異の体系
- 語(意味するもの)と意味(意味されるもの)が切り離されているならば
- 意味作用の本質的不安定性の発見
ロラン・バルト(1915-1980)
- フランスの思想家、批評家
- 構造主義からポスト構造主義へ鮮やかな変化を遂げた思想家(イーグルトン)
バルトの思考の推移
- フォルマリズム 1950s
- デノテーション/コノテーション
- 文字どおりの意味/言外の意味(神話)
- 構造主義 1960s
- ファッション、料理の構造分析(P101-102)
- システム(言語におけるパロール、範列)
- シンタグム(言語におけるラング連辞)
- 作者の死 1968-
テクストの快楽とは
- 読者はテクストと意味の体系とを結合し、作者の意図を無視することができる
- 快楽
- 狭義の快楽を読むことが、文化の習慣に合致≒退屈
ポスト構造主義者、バルト
- 二項対立の発見はむなしい
- リアリズム小説であっても語と意味は安定して繋がらない
- コード P137-139
言語と革命
- クリステヴァ(1941-)
- 主体は何か
- 何処が「革命」か
フロイト
- ジークムント・フロイト(1856-1939)
- オーストリアの精神分析学者
- 精神医学や臨床心理学の基礎となっただけでなく、20世紀以降の文学・芸術解釈に深く影響
- 意識/無意識
成長する/しなければならない動物-人間
- 子どもを大人にするメカニズム
- エディプス・コンプレックス
エディプス・コンプレクス
- 母親に対する近親相姦的欲望と父親憎悪
- ギリシャ神話の悲劇の一つ「オイディプス」
無意識を読む-記号
- ◎アイコン(類像):メトミニー
- ◎シンボル(象徴):メタファー
ユングのフロイト批判
- 無意識と性の関係×
- 集合的無意識と原型
- 原型の事例
- 原型は夢、神話、文学に頻出
ラカン
- ジャック・ラカン(1901-1981)
- フランスの精神科医、哲学者、精神分析家
- フロイト+ソシュール
- 無意識も差異の体系
無意識もメトニミー
- 言語は差異の体系(ソシュール)
- いつまでたっても「本質」にたどり着けない
- たらいまわしされるばかり
- 「構造」があるだけ
ラカン的図式
- 鏡像段階
- 自我は誤認
- 言語とは
- 無意識の欲望を表明するためのものだが、メトニミー的で絶えず言い足りない
想像界・象徴界・現実界
- 幼児の発達初期段階で自他の区別がつかない状態(想像界):必然
- 幼児が鏡の自分を見つめて「鏡像段階」による自己イメージ発見
- 周囲との差異、類似に気付いた状態(象徴界):妄想
- 自我と無意識のはざまで、言語という記号表現を受け入れた結果、欠如が滞留した状態(現実界):混沌
ラカンの欲望
- 言語はメトニミー的たらいまわし
- 欲望はこうしたぴったりしないという「欠如」から生まれる
- 言語とは
なぜラカンか
- フロイトの「父」からラカンの「母」へ
- ※女性差別の先入主を探るフェミニズム
- ラカンの言葉
- "ラカン主義者になるのは勝手。でも私はフロイト主義者"