交流文学論<第08回>
なぜ抽象的に考える必要があるのか?
- ほとんどのものごとは主観的に考えている
- 担い手、状況や背景によって通用しない
- 客観的に考えるために抽象化する
- 自分の考えを整理する
- 他人に理解させる
- 新たなアイデア
比喩の四大転義法
- メタファー(隠喩)*
- メトニミー(換喩)*
- シネクドニ(提喩)
- アイロニー(反語)
記号の三類型p.98
- アイコン→隠喩
- インデックス(指標)→換喩
- シンボル(象徴)→隠喩
ジュネットの分類
- ジェラール・ジュネット(1930-)
- フランスの文学理論家
- ジョイス「ユリシーズ」への挑戦
- 『物語のディスクール』
- 内的焦点化
提示と叙述
- 提示
- 語り手が黙ってあるがままに示す
- 例 小説の中の会話文:何が起こったか
- 叙述
- 語り手が読者に解説する
- 例 小説の中の要約文:何が起こっているか
物語の時間
- アナクロニー
- ストーリーの出来事潤とプロットの出来事順が一致しない
- 後説法:フラッシュバック
- 先説法:フラッシュフォーワード、予弁法
- 伏線、ほのめかし
- 小説のような語り手をもたない映画では難しい(?)
- イン・メディアス・レース
小説の中の時間標識
- 年号
- 実際の事件
- 書籍の引用(間テキスト)
- 生年、進学時期
構造主義詩学
- ジャナサン・カラー(1944-)
- フランス構造主義の翻訳、紹介者
チョムスキーと生成文法
- ノーム・チョムスキー(1928-)
- 生成文法の考え方
- 人間は生得的に普遍能力・文法(コンピテンス)を備えている
読者中心の理論へ
- テクストの理論はテクストの側でなく、読者の側にある
- 同じテクストを読み、読者毎に感じ方・解釈が異なる 例)p.121
- 解釈共同体の存在
- やすりくずp.123
構造主義的転回とは
- 人間中心主義への異議申し立て
- 言語が現実を反映するのではなく、言語が現実を生みだす
- 原則、体系を発見しようとする野心
- コペルニクス的転回を含め、すべての「化学」は構造主義的
描写と語りp.112,p.126
- 描写/語り
‐どちらを優勢とみるか?
‐構造の解体へ~脱(ポスト)構造主義
ポスト構造主義早わかり
- 二項対立には前後で優劣(権力関係)があるが、それは本当か。また、本当に二つに分かれるか
- 自身の誤りに突如気づく構造主義者